最近の流行言葉でもありますが、「主体性を持った選手を育てる」や「選手が主体的にプレーできるように、、、」などよく聞きますよね?
今回はそんな主体性について正しく理解してもらうことで、子供との関係性をより良くなり、更にはサッカーでも上手くいくようになればと思っています。
「サッカーは攻守が激しく入れ替わるスポーツだからでしょ⁉」とか
「主体性が必要なことなんて当たり前だ!選手が判断しないといけないからだよ」
という人もおられるかもしれません。
もちろんそれも含まれますが、それだけではありません。
是非最後まで読んでみてください。
主体性について

主体性とは
辞書には「行動する際、自分の意志や判断に基づいて自覚的であること」とあります。
ちょっと難しいですよね。
個人的な見解としては「自分を動かすのは自分で、その自分に選択権があることを認識して行動できる性質」といった方が分かり易いかなと思います。
これなら辞書からも大きくはずれていないのではないでしょうか。
間違った解釈
よくある間違いに、「主体性とは自分の考えで行動することだ」という解釈をされる方がおられます。
このような教育を受けた子は人の意見に耳を傾けません。
自分の思ったように動くことだと認識しているからです。
その結果、自分勝手な行動をとり、周りと上手くいかなくなる子供が育ってしまいます。
現状
子どもは行動する際に多くの制限があります。
それは未熟故に仕方のないことです。
しかしあまりにも制限を受けすぎると他者に依存し始め、主体性を失います。
その方が効率が良く、楽だからです。
子どもはよく知っていますね。
「○○がこういったから、、、」
「先生に何も言われなかったから、、、」
「お母さんは教えてくれなかった、、、」
などをよく耳にしませんか?
これらが主体性を失った状態です。
日本の規律を重んじる風土の弊害だともいえるかもしれません。
主体性を身に付けるには

接し方に気を配る
これに関しては別記事で書いているのでそちらをご参照ください。
主体性を育むだけではなく、奪わない接し方も重要です。

サッカーノート
主体性を身に付ける方法として上記以外では、サッカーノートがおすすめです。
サッカーノートを付けることで、自分についてフォーカスして考えられますし、行動力も身に付きます。
主体性の身に付くサッカーノートの書き方に関しては下の記事をご参照ください。

主体性を身に付けるメリット

考え方が変わる
例えば試合中に自分のパスで味方がオフサイドを取られたとします。
この時「なんでオフサイドになるんだよ!」などと他人に文句ばかり言ってしまう子は上達しません。
パスを出したのは自分で、パスを出さないこともできるからです。
前述した通り主体性とは自分を動かすのは自分自身だと認識することですから、その考えのある人は自分に対してフォーカスします。
「別の選択肢が頭になかったな」や「もっとこうすればよかったかな」のように自分自身がそのチョイスをしたのだから改善すべきは自分自身だ、と考えられるのです。
もちろん選手間で要求し合うことは大事ですが、自分に対する考えが先に来る方がより良いでしょう。
どう考えても自分だけでは上手くできないことに対して、アイディアを聞いたり、助けを求めたりできるほうが理想的です。
味方に要求してばかりの選手なんて信頼されませんしね。
思考がシンプルで論理的になる
問題を解決する際には色々な事を考えなくてはいけません。
パスの出し手と受け手、相手のポジション、プレーエリア、天候、点差、、、etc
これらを分析して改善点を見出すことも時には必要でしょうが、選手個人の単位で考えるとあまり良くありません。
これらはすべて、監督をはじめスタッフの行う業務であり、選手がするべきは各々が自分に何が出来たかを考えることだからです。
主体性をもって自分に出来ることを考えると、余計なものが頭の中から排除されます。
先ほどの例で言うと、自分はパスの出し手ですから、ボールホルダーとして何をすべきだったかということだけを考えることができます。
受け手のことや天候などのことは考えなくても良いのです。
こうなることで頭の中がクリアになり、明確な改善点を論理的に導き出せるようになります。
判断が良くなる
自分自身の判断で責任を持って行動することで上手にトライ&エラーを繰り返す事が出来ます。
監督・コーチにどんな指示を出されようとも最後に決定権を持つのは自分だと認識して、実際に行動に移せているのであれば、自分の中に納得感もあり素直に改善することができます。
監督・コーチに言われるがままにプレーして、「あの時こうすればよかったかな」で終わってしまうと問題は先送りになったままです。
正解が出る前に終わってしまうわけですから改善のしようがないですよね。
岡田武史氏の言葉

ある講演でのお話ですが、
残業している社員に岡田さんが「何してるんだ、早く帰りなさい」と言ったときに、「仕事が終わらないので帰れません」と言われたそうです。
その時岡田さんは「お前は自分の足で歩いて駐車場まで行って車に乗ればいつでも帰れるんだ、ここにいるのを決めているのはお前なんだ」と言ったそうです。
この話の後に、自分でもひどい話だとおっしゃっておられましたが、これこそが主体性の幹たる考え方なのではないかと感じています。
自分の身体を操っているのは、他人でも、法律でも、就業規則でもなく自分自身だと。
少し横暴な話ではありますが、これを受け入れることで主体性を手に入れられるのではないでしょうか。
名言に学ぶ

あるカナダの精神科医の言葉です。
他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる。
エリック・バーン
この言葉の通り、変えられないものに注力すること以上に無駄なことはありません。
自分を変え、未来を変える。
それが我々にできる最大限の努力であり、成長できる方法だということでしょう。
まとめ

この記事を読んで主体性の全体像が見えてきたかと思います。
今回のような主体性を身に付けることで、サッカーをする上でも「自分たちでどうにかするんだ!」と考え方が変わっていくはずです。
また、主体性こそが日本の国全体を変え得る大きなキーファクターなのではないかとも考えています。
サッカーから子供たちに働きかけ、将来の日本がより主体的に変わっていくことを願っています。
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