物事にモチベーションが生まれるとき、人は『実現可能性』を考えると言います。
これは「これくらいなら実現することができるかもしれないな」と思える感覚です。
そのため、取り組むべき問題があまりにも難しすぎるとモチベーションは一切あがりません。
しかしこの実現可能性には問題の難易度の他にもう一つ重要な要素があります。
それが『自己効力感』です。
これは「自分ならこの問題をクリアできるはずだ!」と思える感覚です。
この能力が高ければたとえ少し難しい問題があっても、モチベーションが生まれ、積極的に取り組むことができるようになります。
今回はこの『自己効力感』についてお話できればと思います。

自己効力感とは

一応、自己効力感を正しく説明すると
「価値ある目標に向かって業務を遂行することができると自己を信じること」
となります。
先程の説明であながち間違っていはいないかと思います。
自己効力感を高める4つの要素

自己効力感を高める方法として次の4つの要素があります。
- 直接的達成経験
- 代理的経験
- 言語的説得
- 生理的・情動的喚起
何やら難しそうですね。
しかし、ちゃんと聞けばあまり難しくありません。
むしろ「難しい言い方してるだけじゃん!」となるはずです。
わかりやすく解説いたします。
直接的達成経験
これは分かりやすく言うと『実体験』です。
なにか自分が定めた課題や目標などを達成した経験により、自己効力感を身につけることができます。
ちなみにこの4つの中で最も効果的と言われる要素がこの『直接的達成経験』です。
自身で乗り越えた経験が一番自分の力になるということです。
またこれは必ずしも目標が難しく大きいものでないといけないわけではありません。
むしろ大きい目標であればあるほど、途中でくじけたり、経験値を得るのに時間がかかりすぎたりするためあまりおすすめできません。
小さな目標をいくつもクリアして、自己効力感を高めていけると良いでしょう。
補足ですが以前の記事で書いていますが、人は小さな成功体験を繰り返すことで『決断力』が身につくとも言われています。
まさに一石二鳥。
ぜひご参考までに。

代理的経験
これは最も意外かもしれませんが、お手本となる人を見るだけでも自己効力感は高まります。
皆さんこのようなことを見た経験はありませんか?
サッカーを体験に来た小さい子供が二の足を踏んでいるときに、
「ほら、〇〇ちゃんも〇〇くんもやってるよ!」と友達の名前を出すとおっかなびっくりですが、みんなの輪に入っていきます。
そして数分後には、以前からいたかのように楽しんで帰っていきます。
これは友達がサッカーをしているのを見て「自分もできるかも!」と心のなかで自己効力感が高まった例のひとつです。
実際に自分が経験していなくても、自己効力感は高めることができるのです。
ポイントは自分と近い年齢、境遇の人をお手本としてみることです。
ジュニア年代のサッカーでは1〜2人の選手がチーム力を押し上げることが、よくありますがこれも近い友達をお手本としてチーム全体が自己効力感を高めている好例と言えるでしょう。
自分の近くにいる、同い年くらいの、自分にないスキルを持った人をお手本として観察しましょう!
言語的説得
これこそ難しく言っているだけの最骨頂ですが、これは『励まし』によって自己効力感が高まるということです。
「君ならできる!と強く言ってもらえるだけで、人は少なからず「できるかも」と思ってしまうのです。
これなら保護者でも子供にやってあげやすいですね。
生理的・情動的喚起
これもパッと見意味がわかりませんが、つまるところ「いい気分のときやいい雰囲気のときには普段よりなにかできる気がする!」ということです。
この好例もいくつか見てきましたが、むしろこの反対をしている状況の方が多く見てきたかもしれません。
子供のプレーを保護者が叱りつけたり、、、、、
指導者の機嫌が悪くチームの雰囲気が最悪だったり、、、、
自チームの選手同士でなじり合ったり、、、、
このような状況では何か新しいことや難しい問題に対して「できる!」とはならないのです。
試合の前にはポジティブな気持ちで送り出せると良いですね。
まとめ

自己効力感を高めることが実現可能性を必然的に高め、子供のモチベーションをあげてくれます。
そしてモチベーションにより活動した子供だけが経験値を高め、誰とも違う唯一無二の選手になっていきます。
サッカーはいつまで経ってもトライ&エラーの繰り返しです。
そこからしか得られないものが必ずありますので、鋭い感覚を持った選手になれるように自己効力感を高めるサポートをしていきましょう!
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