サッカーに親子ともども没頭していると、つい子供の疲れに対して無頓着になってしまいがちです。
「〇〇くんもたくさんやってるし」
「本人がやりたいって言うから」
と大人が『疲れ』を軽く見ているとその反動はすべて子供にのしかかります。
子供は自分の限界値や引き時が分かりません。
これは経験値と知識が少ないからです。
そして衝動的に今やりたいことに没頭してしまいます。
子供が熱中症になりやすいのもこれが理由として一つあります。
保護者の方にはそんな無鉄砲な子供の手綱を引くべく、この記事を読んで子供が長くサッカーを楽しめるようにサポートしてあげてほしく思います。
『疲れ』は2種類ある!?

サッカーをしすぎている子供の疲れは2種類あります。
この2つを理解して今我が子がサッカーをできる状態にあるか、きちんと見て判断してあげてください。
前述もしましたが子供は無茶をしがちです。
これから先長い子供の人生をしっかり守ってあげましょう。
身体的な疲れ
これは皆さんが通常考える『疲れ』です。
しかしこれですら蔑ろにされています。
こどもの疲れセンサーは当てになりません。
ギリギリまで作動しないでしょう。
もしくは作動したときには既に怪我をしたときかもしれません。
大人が運動の総量をきちんと把握してある程度はコントロールしてあげないといけません。
また、過度なトレーニングは成長をも著しく阻害します。
平均身長の低い日本代表を強くするためにはこのジュニア年代の『身体的な疲れ』の理解が全体に周知されることが必要になるはずです。
身長に関しては以前3記事書きましたのでぜひご参考までに下の記事から読んでみてください。

精神的な疲れ
これは気づかない方が多いです。
子供も気づいていないかもしれません。
子供に一つ質問してみてください。
「今度の休み何して遊びたい?」と
「サッカー!」と元気よく帰ってきたでしょうか。
もし違うのであれば子供が一番に求めていることはサッカーではありません。
家族との時間や、友達との時間、買い物やレジャーではありませんか?
それは子供の発育上とても普通のことです。
親の愛を確認して、友達と社会性を形成するのがジュニア年代の子供です。
試合や練習が多くなりすぎると子供は熱が冷めてしまう

毎週試合が続いたり、毎日練習に通っていると子供はそれが当たり前になります。
試合前のわくわくやドキドキ感。
練習前のそわそわした気持ちはいずれ消えていくでしょう。
時にはやりたい気持ちを抑えさせて違う楽しみを教え、次のサッカーに気持ちが爆発させられるように調整してあげることも必要かもしれません。
1つのことを頻度高く続けると子供にとっては刺激不足に!?
たくさんの時間をサッカーだけに費やしていると、子供は隣の芝生が青く見えてしまいます。
「〇〇をやってみたい!」や
「〇〇に行ってみたい!」
など色々なものに目移りしてしまうでしょう。
しかしそれもまた子供の正常な反応です。
色々な刺激がないと子供は成長しません。
赤ちゃんがいい例です。
何かを口に入れたり、じっと見つめたり、こぼしたりして、すくすく育っていきます。
子供も似たようなものでまだ未成熟なのでたくさんの刺激を欲しています。
それをサッカーだけにするということはマンネリの海に放置しているようなものです。
子供はプカプカ浮きながら刺激のない状態で大人になってしまいます。
子供のやりたい欲をなるべく叶えてあげるべきです。
もちろん愛を持ってです。
親のあるべき姿について書いています。こちらもご参考までに。

親が与えられるのは優位性

私はサッカーに没頭させてしまう親が子供のことをちゃんと考えない人だとは思っていません。
むしろ子供のことを考えさせるあまりに、そのような状況になっているのだと思います。
そこでそのような方に考えてほしいのは、大人になったときのその子とサッカーについてです。
技術というのはジュニア年代では大きな優位性になりますが、いずれその差も小さくなります。
そこで得られる自信などもプラスには働きますが、前述したような身体的なハンディキャップ(成長の阻害や怪我等)や、1つの試合・練習にに気持ちが乗らなくなるような精神的なマイナス面があるとするならばその方針はいかがなものでしょうか。
その他にも家族での時間が減ったり、管理されていない環境での遊び時間が減ったりと、子供の発育上適切なプロセスを踏んでいるとは到底言い難いです。
それよりも私が考えるのは、別の多くの刺激を与えるべく、
別の習い事をさせる
家族でレジャーを楽しむ
友達同士で遊べる管理されない安全な環境を提供する
などをしてほしいと思っています。
そこから得られる運動能力・自己肯定感・社会性がその後のサッカー、ひいては人生にも良い影響をもたらしてくれるはずです。

まとめ

子供が疲労骨折などの子供らしくない怪我をしていたり、試合に対して全然楽しそう出ない状況をよく見かけます。
夢をエサにそこまで頑張らせる必要が本当にあるのでしょうか。
現状、子供を取り巻く環境や一部の指導者・保護者の考え方がある限り、子供は過度なトレーニングや高頻度の試合が当たり前になってしまいます。
保護者が子供を守らなければ、楽しいサッカーは子供から遠ざかってしまうでしょう。
もちろんチームに所属する以上、その活動に積極的に参加することは大事なことです。
そのためチーム探しの段階から『活動頻度』を気にすることが必要になります。
これらのことは以前にも書いていますので詳しく知りたい方はぜひご一読ください。


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