「うちの子は小さくてひ弱で...」
「スピードがないから技術的な部分で勝たないと...」
こういう悩みの方おられるかと思います。
朗報です!
スピードは筋力をつけることである程度は向上の余地があるからです。
しかし焦ってはいけません。
筋肉がつきやすくなる思春期以降の時期までするべきではないでしょう。
色々な弊害がありますから。
今回は筋力をつけてスピードアップを目指す前段階として、まだ体が小さいうちにすべきことをお伝えできればと思います。
むしろ筋力のないジュニア年代ではこのスキルを無意識に上手く使えている子がスピードのある子となっている気がします。
今回の参考図書です。
なぜ筋力をつけるとスピードが上がるのか

これは単純な話で、例えば重たい扉があるとします。
これを子供が空けようとすると扉は軋みながらゆっくりと開くでしょう。
しかしスーパーマン顔負けの筋肉男の場合はどうでしょう。
少なくとも子供の時より素早く開くことは想像できるはずです。
このように筋力は重たいものを動かすだけでなく、素早く動かすことができるのです。
これを体に置き換えると...分かりますよね?
同じ身体の重さを運ぶのであれば筋力がある方が良いに決まっています。
しかしここで「筋肉を付けたら身体が重くなるのでは?脂肪より重いと聞いたことがあるぞ!」
と、言われる方がおられるかもしれませんが問題ありません。
しっかりと運動に必要な筋力をつけることが出来れば、増える重さよりも筋力で発揮されるパワーの方が強いからです。
筋力ではなくスキルを身に付ける

例え筋力があろうともその力を上手く発揮できなければ意味がありません。
筋力+スキル=運動能力です。
筋力の少ないジュニア年代での運動能力というのはこのスキルが大半を占めるでしょう。
ではそのスキルとは一体何なのか。
それはバネのある動きです。
アスリートのしなやかな動きを見てまるでどこかにバネが入っているようだと思ったことはありませんか?
実は私たちの身体にはバネが存在するのです。
それは筋肉の両端にある腱という部分です。
腱は主にコラーゲンというタンパク質でできた硬いゴムのような結合組織で、これを上手く使うことによって力を最大限発揮することができるのです。
このバネとしての腱が特に発達しているのが、飛ぶ・跳ねる動作の時に活躍するアキレス腱で、カンガルーのジャンプする動作などをイメージすると分かり易いかと思います。
スキルを高める

バネのある動きの基本は反動動作です。
先ほど例に挙げたカンガルーのジャンプの前にグッと腱を伸ばし膝を曲げる動作ですね。
この動作をすることで反対方向にさらに大きな力を発揮することができます。
このスキルを高めるポイントは大きいモーションから始めるということです。
大きいモーションで最大限反動を使える感覚を覚え、少しずつそのモーションを小さくしていく。
もちろんこの時にパワーが落ちてはいけません。
大きいモーションで大きい力から小さいモーションで大きい力を発揮できるように感覚を掴んでいくのです。
ちなみに蹴る動作では

腰を使ったうねる動き
野球の打つ動作・投げる動作と同様にサッカーでも腰・骨盤を使ったうねる動きが重要です。
この動きは意識してトレーニングする必要があると感じています。
実際できていない子がとても多いです。
そしてこれができない子ほど股関節周りを痛めがちです。
野球でいうところの「手投げ」のように足だけで蹴る形になってしまい、股関節に強い負荷がかかることが原因です。
ちなみにこのような筋肉の負荷を下げる反動動作はチーティングと言われ筋トレではズルになってしまうようです。
しかしサッカーにチーティングはないので思う存分全身を使いましょう。
膝先だけでなく脚の付け根から振る
蹴る動作の筋力発揮グラフを見てみると、主に強い力を発揮しているのは脚を根元から前に振り出す股関節の力で、膝を伸ばす力はその3分の1程度だそうです。
不必要というわけではなさそうですが、あまりにも膝先を意識しすぎると力は発揮されないようです。
最後は力まず気持ちよく振りぬく
蹴り動作時での筋力発揮グラフで一番力を入れているのは蹴り始めです。
まず股関節の屈曲運動に力を注ぎ、その中で膝の伸展が行われます。
その後ボールにインパクトする直前には力みはとれ、勢いで振りぬくイメージです。
ただしあまりにも力を抜くことを意識しすぎると振りぬきにくくなるので、力まず気持ちよく振りぬく、となるのです。
まとめ

今回のしなやかなバネのある動きを手に入れたら自ずと運動能力も向上するはずです。
参考図書の中には走る動作のコツや、打つ・投げる動作も紹介していますので是非読んでみてください!
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