サッカーには色々なタイプの選手が存在します。
得点感覚の優れたストライカー。
攻撃で数的有利をもたらすサイドアタッカー。
チームに安定感をもたらすボランチ。
攻守に貢献し、ゲームメイクまでこなすサイドバック。
守備の要、ビルドアップのできるセンターバック。
最後の砦にして、攻撃の起点でもあるゴールキーパー。
そして、今回取り上げる攻撃にアクセントを加え、チャンスメイクのできる10番。
「司令塔」とも言われたりしますよね。
この記事ではそんな10番の選手を求めすぎる傾向について警鐘を鳴らすべく書きます。
ちなみにここでの10番とは背番号の話ではなく、ポジション名として使っています。
是非最後まで読んでみてください。

何が問題なのか

「上手い子が10番(司令塔)としてプレーするのは当たり前だろ」
「ジュニアではテクニックを磨くためにもよりボールに触れるポジションでするべきだ!なにが問題なんだ!」
こんな声が聞こえてきそうなのでまずは問題提起を。
各チームで10番をしている選手もカテゴリーが上がればポジションが変わることもあります。
なぜなら、より上手い選手が現れるからです。
色んなチーム・学年に10番がいますからね。
そして、そこに挫折してポジションを変えたとしても、なかなかうまくはいきません。
せっかく高い技術レベルに早くから到達していても、自由を与えられ、守備もそこそこにパス出しをしていれば良いような環境ではサッカーをするのに十分な能力・考え方は身に付かないからです。
そしてこのような選手はスピードに乗ったプレーも上手くなかったりします。
常に自分を中心に回っているチームでは他人に合わせるということはしなくていいですからね。
もはや現代サッカーにおいて高い技術レベルは大前提と言えますが、それと同じように守備意識の高さ、プレースピード、ハードワークの部分も大切な要素です。
そして10番の選手はチームに多くても1人だけです。
そんな賭けのような少年期を過ごさせるのはかなりリスキーで、子供の可能性を最大限引き出しているとは言いにくいでしょう。
どうするべきか

我が子がチームのエースで活躍をしているという子でしたら。
「色々なポジションを一生懸命する」
ということをお勧めします。
チームで一番上手い選手がセンターバックやサイドバックなどにいてもいいはずです。
もし現チームで叶わないのならば移籍を検討するのもありでしょう。
より高いレベルに行けば自ずとポジションも変わるはずですから。
もちろん試合に出られる確証はありませんが。
ポジションが変われば求められるタスクも変わります。
視点も変わり、プレースピードも変わります。
その経験がもう一段階レベルを上げてくれるはずです。
10番問題の原因

一番の原因は育成年代、主にジュニア年代にはびこる勝利至上主義の考え方です。
これもまた当ブログで常々お伝えしていることの1つです。

「勝つためには前線で起点となってもらわないと困る」という指導者の思惑が先行してしまっているのです。
もし見る人が違えば、「現代的なサイドバックとしてチームを組み立てて欲しい」と新たなタスクが加わりそれによってレベルアップができるかもしれません。
そのような人に出会ったときのためにも色々な可能性を残しておかなければなりません。
その中でも守備意識の欠如や、プレースピードの遅さはなかなか直りませんし、致命的な弱点にもなりかねません。
選手の将来を考えて指導してくれるチームのおすすめとして、ジュニアからユースまで一貫してみてくれるチームをお勧めします。
ユース年代になった時にどんな選手になるかを考えてくれるからです。
まとめ

このような記事を書きましたが、もちろんストレートに10番としてプロまでのし上がれる選手がいることも確かです。
しかし近年の日本代表を見ていても限られた枠の中に選ばれるためには複数ポジションができる必要があるということが分かります。
決して無駄な経験にはならないはずなので是非とも指導者と話してみてください。
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