主体性については以前も記事を上げましたが、今回は主体性の必要性を理解してもらったところで、次にその身に付け方をお伝えできればと思います。

今回のポイントは育む接し方もあれば、奪う接し方もあるということです。
そしてこれらを誰しもがやってしまいがちです。
子供に主体性を持たせ、サッカーのレベルアップを図ると同時に一人の人間としてもレベルアップしてもらいましょう!
育む接し方

姿勢を褒める
これは良く言われることだと思います。
どんな些細な事でもいいから、自主的に動けたことを褒めるのです。
「自分でやろうとして偉いね」など何でもいいです。
その姿勢がすごいし、嬉しいのだと伝えましょう。
例え結果的にうまくいってなかったとしても「こうやろうとしたんだね!」と共感してあげてください。
「やらないと分からない」を口癖に
何か子供がもじもじしていることがあったら、この一言です。
どれだけよく話を聞いて、情報を信頼し飲み込んだとしても、それは経験の先延ばしにすぎません。
いずれぶつかる壁ですし、自分の感覚で動けなかったことには後悔がつきものです。
人間の幸福感は人生をコントロールできている実感を出来たときだと言います。
今は失敗に終わろうとも今後の糧にできる失敗は早いに越したことはありません。
もちろん人に迷惑をかけるようなら止めなければなりませんし、親の意見をしっかり伝えることも重要です。
ルールを決める
子供が自ら進んで動くとなると、保護者の方は心配でたまらないはずです。
「もしあの子に何かあったら...」などと考えてしまうのもよくわかります。
そこであらかじめ決めておくルールが3つあります
- 自分を傷つけないこと
- 他人を傷つけないこと
- 他人の物を奪ってはいけない
この3つです。
1は危ない場所に近づかない、危ない行動をしない
2は友達などが危険に曝されるようなことはしない
3は人のものを壊したり、奪ったりしてはいけない
ということです。
これを押さえておけば最悪のケースだけは避けられるのではないでしょうか。
もしこれを破るようなことがあれば、その子は不自由を味わうことになります。
自由には責任がついてきますからね。
そもそもが責任のとれない子供は親とのルールが守れなければ不自由になって当然です。
これも良い社会勉強になるでしょう。
奪う接し方

口うるさく言うと人は黙る・隠す
子供が親に提案や報告、相談などをしたときに口うるさく注意されたり、聞いてないことまで制限されてしまったりしたら、そこから子供は口を閉ざしてしまいます。
自分にとって味方になって欲しくて喋っているのに、まだしてもいないことに対して怒ったり、注意されたりするといい気はしません。
それならば誰にも言わず自分の思ったことを迷惑をかけない範囲で小さく試していく方が幾分か楽です。
もし子供といい関係を築きたいのであれば否定から入らないようにしましょう。
そもそも親にする提案や相談なども主体性をもって動いているという素晴らしい行動なので、今後もそれを続けられるよう一人のサポーター・アドバイザーとして良い信頼関係を築きましょう。
親の役割については以下の記事を

指示を出すと人は止まる
サッカーにおいても、親子においても指示は不必要なものです。
なぜなら指示こそが人から主体性を奪い生産性・成長性を奪っている諸悪の根源だからです。
もしも自ら動いている人に指示を出したらどうなるでしょう。
今やっていることを置いておいて、指示されたことに取り組むことになります。
これは嫌なマルチタスクで、オーバーワークです。
すると、人は構えます。
ノーアウト満塁の二遊間よろしく、いつどんな指示を出されても対応できるように構えるようになるのです。
この間に気にしていることは指示を出す人間の動向だけです。
その他のことを気にかける余裕はありませんし、あったとしてもおざなりになってしまうでしょう。
これがサッカーの試合であれば最悪です。
プレーしている最中に気になるのは、うるさい監督か、指示を出す親だからです。
「うちはサッカーに対しては口出ししませんので」という保護者さんも要注意です。
普段の習慣はプレーに現れます。
大事なのはオンザピッチ(コートの上のふるまい)とオフザピッチ(コート外でのふるまい)の両方なのです。
親=子供を動かす人、にならないように気を付けましょう。
まとめ

主体性を身に付けることは日本における社会的な課題であり、サッカーにおいても伸びしろになり得るポイントだと言えます。
欧米のようにとまではいかないにしろ、日本人らしく一人の人間として尊重していけたらより良い教育・子育てになるのではないかなと思います。
何よりその方がお互いが楽で楽しいはずです。
今までの癖を直すことは簡単ではありませんが、ぜひトライしてみてください!
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