
「努力をしたのに結果が出ない」
このような経験をされている方、もしくは現在子供のそんな状態を見ている方、いるのではないでしょうか。
今回の記事ではそんな上手くいかない努力に対して、心理学の観点からアプローチできればと思います。
ちなみに参考図書ありです。
3つの考え方で努力する
概要

まずこの本のこの考え方における説明を少し。
ほとんどの人は自分が一番力の付くやり方を無意識に1つだけ信じています。
そのやり方は大まかに3つに分けることができ、トップアスリートらはそれらを全て取り入れているそうです。
3つの考え方

物量志向
努力をする量で結果が決まるという考え方です。
「何度も繰り返し地味な反復練習を行っていったら必ず報われるはずだ!」という人です。
これは古くから日本の努力の典型例で誰しもなじみがあるでしょう。
しかし最近はオーバーワークを気にしすぎるせいか、あまりこの考え方を持っている人が少ないように思います。
方略志向
こちらは努力をする方法を工夫していく考え方です。
「このやり方では効率や成果がいまいちだから違う方法を考えよう」といった感じです。
子供がこの考え方に辿り着くには時間が必要だと思っています。
早くても中学2年生くらいではないでしょうか。
そのくらいトレーニングを正しく工夫するということは難しいのです。
実際に、この考え方をできる子供は中高生でも少ないです。
「上手くしてもらいたい」人が多く「上手くなろう」とできないのが現状です。
大事なのはいつも言いますが「謙虚さ」です。

環境志向
これはなるべく良い環境に自分を置こうとする考え方です。
素晴らしい考え方なのですが、最近はこの考え方が先走り過ぎてサッカーお受験状態になっています。
全員が環境志向を強く持っているものですから、セレクションがごった返しています。
そしてそうなればその環境に身を置けない子も出てきます。
それで全てが終わるわけではありませんのでご安心ください。
努力には上記の2つもあります。
大多数が気づいていない努力の方法で虎視眈々と良い環境へのステップアップを狙いましょう。
努力を改める

冒頭でもお伝えした通り、ほとんどの人は努力=1つの考え方です。
しかしトップアスリートなどは3つ全てを考えています。
そのため自分の努力が上手くいかないときは、その努力が上記3つのどれかに偏っている、もしくはどれかが足りていないのだと考えなおしてください。
「環境もよく、努力もしていたけど、方法を考えずがむしゃらにやっているだけだった。」
「良い環境で最高の効率で努力していたけど、努力の量がライバルより少なくてレギュラーを奪われた」
「方法を考えながらたくさん努力したけど、近場ばかりに進学先を考えていてもっと遠くでチャレンジすることを考えていなかった」
など、どこかしらに至らない点があるかと思います。
それが分かれば取り組むことは明確です。
また時々立ち止まって、この3つを考えられると良いかもしれません。
まとめ
最後に上記の3つの考え方における割合を示しますと、
3つとも実践しているのは全体の1.9%。
2つだけは18.4%。
1つだけは72.8%です。
今回の事をを意識するだけで、1.9%の天才たちに近づけるはずです。
しかし、親が何もかもしてあげ過ぎるとそれは本当の力になりません。
「なんでうまくいかなかったんだろうね。こういう考えもあるよね」と子供が色々な視点を持てるように導いてあげてください。
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