いつも言っていますが子供に対する親の力は絶大です。
「でも未経験の自分なんかが教えるなんて...」
「コーチの邪魔になるんじゃ...」とお考えの方、
それも一理あります。
しかし、基礎レベルの技術を親子で楽しくトレーニングするだけなら全然問題ありません。
ぜひ参考までに読んでみてください。
(※ちなみに”インステップキック”とは足の甲のあたりに当てて飛ばすキックで、主に強いシュートやロングキックなどの時に用いられるキックのことを言います。)
なぜ未経験でも教えられるか

サッカーに対して保護者がそこまで関われない理由の一つに「サッカー未経験だから」というのをよく聞きます。
しかし私は経験者・未経験者関係なくどんどん関わってほしいと思っています。
もちろんプロの指導者のような戦術的な指導はできないと思いますし、してしまうとコーチの邪魔にもなりかねないのでその辺の配慮は必要です。
今回の「インステップキック」のように基礎的な技術であれば全く問題ないでしょう。
そしてこのような基礎的なトレーニングは物理学のようなとらえ方で理解すれば走る動作と同じように難しいことではありません。
大人であれば誰でも理解できる内容かと思います。
教えるまでの手順

またこの「教える」ということ自体にも抵抗がある人もおられる事でしょう。
「子供が未経験の自分の意見なんて聞いてくれるのか」
「間違えたことを教えたりしたら尊敬してくれなくなるんじゃないのか」
など色々な不安が渦巻いていると思います。
それはごもっともな意見で、当ブログでも未経験者がいきなり偉そうに語りだすのはお勧めしません。
「教える」までたどり着くには子供自身が「教わる」準備が出来ていることが条件です。
そのためにはどうするか...
まずは一緒に楽しくボールを蹴ってください。
そしてその中で、この記事内のことや自ら学んだ知識を意識しつつ真剣に上達することを目指してください。
大人が真剣にやれば必ず子供よりも上達は早いです。頭がいいので。
何回も蹴って上手になったら子供は「どうやってるの?」と聞いてくるはずです。
もし子供がそれを聞かなかったとしても、実際に上手くなった人の言葉は重みが違います。
これが子供の「教わる準備」です。
また実際に自分で蹴ってみて感覚で理解しているため、教えられる内容も更にグレードアップしているはずです。
ボールに当てる

それでは実践編です。
まずは
・ボールの芯を知る
・足のどこに当てるかを知る
というのが大事なので、それに特化したトレーニングを紹介します。
やることは単純です。
手から離したボールをインステップキックしてください。
つまり「浮いた状態の落ちてくる球に足の甲をぶつけて遠くに飛ばす」ということです。
いいところに当たるとボールが「トンっ」と軽い音を立てて、軽い力で飛んでいくはずです。
それではその「いいところ」を解説します。
ボールの芯は文字通り球体の中心です。
足が当たったところからボールの中心に向かって力が加われば、一番飛ぶということになります。
我々指導者はよく「ボールの中のさらに小さなボールを蹴るつもりで!」とか言ってます。
次に足の当てる場所は、
足の親指から足の甲に向かっていった時の山の頂点になっている突起した骨です。
言葉の意味がよくわからない人は実際に親指からなぞってみてください。
ちょうど山になっているところがあるはずです。
「小さっ!」と思うかもしれませんが、それに当てる意識です。
足を振る

これが結局一番難しいかもしれません。
キックを練習するとき足首の固定や軸足の位置などから入る人が多いですが、単純に「地面を蹴るのが怖くて足が振れていないだけの子」が多いです。
これはつまりは足を振るという経験が少なく、どのように振ったら地面すれすれを蹴れるかが身に付いていないのです。
自分の足を自分の思う通りに操れていないのに蹴れませんよね。
そんな状態でいかに足首を固定しようがボールは飛びません。
ましてや軸足の位置もわかるわけがありません。
地面のすれすれを狙って足を思いっ切り触れるかどうかが「蹴れる子」と「蹴れない子」との差だということです。
ちなみにですが、足の振れていない子に対してちゃんとボールに当てれているかを見るときは、「飛距離」ではなく「球速」で見てあげてください。
これはただ単純に地面を蹴るのが怖くてボールの下を蹴れていないだけな場合もあるからです。
ちゃんと当たっていれば力は伝わるので球は速くなります。
遠くへは飛ばせない子の中には、浮き球のキックや低い弾道のパスなどはとても上手な子がいることもあります。
そういう子であれば遠くに蹴れるのは時間の問題です。
しっかりと足が自分のものになるまで反復しましょう!
軸足を置く

軸足とはボールを蹴らない方の足を言います。
なので別名「立ち足」とも言います。
この軸足の置く位置はボールに力を伝えるうえでは極めて重要です。
皆さん中学生の授業を思い出してください。
「運動エネルギーと位置エネルギー」です。
振り子を使ったりしましたよね?
キックの時の足の振りも同じで、高いところから振り下ろされる足に一番”運動エネルギー”があるのは体の真下です。
それ以降は足が上がるほど力は弱まっていきます。
なので「くるぶしがボールの真横」くらいがちょうどいいでしょう。
また軸足をボールからどれくらい離すかは、足の長さや蹴りたいボールの質にもよるので一概には言えません。
当て方を考える

足を振り子にように縦に振っていれば必ず地面を蹴ります。
そのため足は斜めに振ることになります。
その振り方の中でしっかりと当てなければなりません。
ボールを強く遠くに飛ばすためにはボールの芯の少し下を蹴ります。
それによりバックスピンがかかり、より「ノビ」のあるキックになるはずです。
また、足の振りに余計な力が必要なくなるので、身体への負担も減るでしょう。
そしてこのインステップキックの当て方でもポイントがあります。
足の甲がゴール(標的)を向いていると比較的低い弾道でシュート性の強いボールが蹴りやすいです。
逆に足の甲をできるだけ天に向けるとインステップに当てたときにボールをスライスするような形となり、高く山なりなボールを蹴りやすいです。
この2つの蹴り方の間で蹴れば、もちろんボールの質も中間レベルとなります。
ぜひ色々な当て方を試してみてください!
更に強いボールを蹴る

まず一つ目は「足首の固定」です。
柔らかくしなりのあるものよりも固いものをぶつけたほうが物は良く動きます。
つぎは「上体を使う」です。
サッカーをする子は何かと足元に目が行きがちですが、意外と上半身の使い方が大事です。
キックでは胸を開き(右利きの場合)左手を横に開き、それをインパクトの瞬間に縮める事でより力のあるボールになります。
この時少し腰を回すイメージを持つとなお良いです。
シュートも野球と同じ回旋運動ですからね。

3つめは「蹴った方向に走り抜ける」です。
蹴った後その場で止まってしまうとそれまでの助走が台無しです。
「蹴った足が一歩目に」...です。
良いお手本

皆さんフリーキックやシュートを見て真似しようとしますが、それはナンセンスです。
もちろん良いお手本ではありますが、「ボールに上手に力を加える」ことで考えるといまいちでしょう。
最もいいお手本とは...
それはゴールキックです。
一番飛ばしますし、必ず止まったボールを蹴ってくれます。
また中継によっては後ろからしっかりと映してくれます。
まとめ
何でも基本ありきの応用です。
真っすぐが蹴れるようになれば、芯を外すだけでカーブなども蹴れるようになります!
まず真っすぐが蹴れるように練習しましょう。
長くなりましたがこれを機にぜひとも子供にサッカーを教えてみてください!
この記事から保護者さんがサッカーにのめりこんでくれたら嬉しいです!
キックの練習にはリバウンダーをおすすめしていますので是非こちらの記事を!
商品をおすすめしているものではありませんので、しっかり他の商品と比べての購入をおすすめします。

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