
試合を終えて家路につくとき
「なんで試合中あんな所にいたのよ!」や
「みんな戻って頑張ってたんだからあなたも戻らないといけないんじゃないの⁉」
などを言ったりしてはいないですか?
これに関してはコミュニケーションの範囲なら全然いいと思います。
保護者がサッカーに興味をもって関わってくれるのは指導者として大変ありがたいことです。
しかし子供のサッカーには子供のサッカーならではの難しさがあるのです。
今回はフォーメーションやポジションについての難しさ、大人との違いなどをお伝えすることで、子供のサッカーに寛容になって頂けたらと思います。
フォーメーション・ポジションについて
フォーメーションとは

小学生は8人制サッカーが主です。
チームによって「2-3-2」や「3-3-1」など、キーパーを抜いた選手の並びを自陣ゴール側から数字で表します。
「3-3-1」であれば
後ろ(ディフェンス、バック)に3人、
間(ミッドフィールダー、ハーフ)に3人、
前(フォワード、トップ)に1人、となります。
なぜフォーメーションがいるのか

これには前提として2つのことが要因になっています。
①コートが広い
②ボール(パス)が選手より速い
の2つです。
小学生のコートは公式のサイズは大人の半分です。
数字で表すと「68m×50m」です。
結構広いです。
そしてボールは基本的には人より早いです。
そんな広いコートを全選手が速いボールに合わせて走っていたら体力も持ちませんし、必要な時に関われません。
例えば攻められている状況で自陣深くに8人が全員集まってしまったらどうでしょう...
ボールを奪って「よし、攻撃だ」と相手ゴールまで全員で68m走りますか?
それでもいいですが、疲れますよね。
逆に一人だけコートの真ん中あたりにいたらどうでしょう。
奪ったときにそこにポーンッとパスを出せばそれだけで34m進めます。
それも1~2秒くらいの早さで、です。
これがフォーメーション・ポジションを決める理由です。
そしてこれは守備の時でも同じです。
それぞれの持ち場が大まかに決まっていることでボールの早い移動にも対応できるのです。
大人と子供の違い

子供の試合では、特に低学年でこの前提が崩れることがあります。
一つは「コートが小さい」ことです。
コートが小さく端から端まで走り切れるのに、「後ろにいなさい!」となるのは違いますよね。
もう一つは「そもそも上手にボールが蹴れない」です。
ボールを蹴る技術が低いだけに、ボールより人のほうが早く動けてしまいます。
そうなったらポジションを気にせず、ボールを追いかけても問題ないですよね。
いつも言いますが子供のサッカーはトライ&エラーです。
なるべく思ったようにプレーをさせてあげてください。
大人がするべきは失敗が成功に少しでも近づくようにアシストすることです。
注意

サッカーでのポジションは、野球などの他スポーツほど厳密ではなく、試合の流れによっては右の人が左に行くこともあるし、後ろの人が前に行くこともあります。
あくまでチームの形なので「右サイドにいなさい!」とならないようにお願いします。
まとめ

前述したように、ポジションの良し悪しは”状況”や”相手の技術”によって変わります。
そしてそれに気づくのは子供のほうが早かったりします。
つい大人の知識で型にはめがちですが、子供の意図を汲んであげると意外な可能性に出会えるかもしれません!
やはり基本は子どもの話を聞くことです。
それにより頭の中が整理されたりするので、コミュニケーションを大切にしてください!
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