
よく「家でどんな練習したらいいですか?」と保護者さんから聞かれます。
いつも「うーん...」と悩んで「楽しく遊んでくれたらいいですよ!」と一言。
保護者さんは納得しなていない表情。
具体的なアドバイスが欲しかったのでしょう。
しかし私としては、そんなことよりもサッカーを楽しむ心を育むことや、違う遊びやスポーツを楽しむこと,または家族との時間のほうが確実に大切だと思っています。
このブログでも練習方法をあげたのは1回だけです。

ただ皆さんの気持ちもわかります。
「なんでJリーグの指導者が練習メニューを発信しないのだろう?」と私も思っていました。
今回の記事では指導者がなぜ練習メニューなどを発信しないかをお伝えし、各ご家庭でのサッカーに役立ててもらえたらと思います。
ぜひ最後まで読んでみてください。
指導者がメニューを発信しない理由
大事なのは「どんな練習メニューをする」かではない

指導者がトレーニングをさせる際に考えていることは「何を伝えたいか」です。
つい練習メニューに囚われがちですが、同じ練習メニューでも指導者によって教える内容・質に大きな差が出ます。
簡単な例で言うと、一人で「壁当て」をするとします。
指導者Aは「インサイドでしっかり止めて、正確に速くキックするんだ。」と言ったとします。
しかしもう1人の指導者Bは「壁当てをしながら、僕にじゃんけんで勝つように口で答えて」と言うかもしれません。
指導者Aは「パス&コントロール」。
指導者Bは「プレーしながら周りを見る練習」
全く違いますよね。
これを選手個人、またはチームの能力に合わせて行うのが指導者です。
これはほんの一例で、実際にはもっと色々なことができます。
そもそも論

まず一つ目にそもそもこの話は保護者さんから聞かれているのでそこの子供には色々伝えているはずです。
その子の練習を週に数回見ているからです。
そこにすべてが詰まっているのです。
そして練習でできなかったことがあったとしてもそれを個人練習で行うのは無理です。
なぜならサッカーは味方・相手がいて成立するからです。
それだけでも3人要りますよね。
そしてもし仮に集められたとしても、それぞれにそれぞれの改善点がある中で、1人のために練習を進めるのは如何なものかと思います。
指導者とは選手の心を預かる仕事

現日本代表の森保監督の言葉です。
「選手は駒ではなく一人ひとりに異なった心がある」という意味だと捉えています。
好不調の波もあれば、精神的な波もあり、疲れもある1人の人間に何かを要求する立場である指導者は、常にそのことを考えて取り組まなければいけません。
練習も同じで選手個人によって得意不得意も違えば、精神的な強さも違います。
ジュニア年代においては”目的”の違う子もいるかもしれません。
そのためそれぞれに適した声掛けや接し方があり、ひとくくりにできないのです。
まとめ

練習はメニューではなく「何を伝えたいか」なので、指導者からのおすすめのトレーニングメニューはありません。
そもそもサッカーとは複数対複数で行う競技であり、その環境を人の心を無視ぜずに作り出すのは難しい。
また、一人一人に合った声掛けがあり、それがあって初めて練習として成立します。
そのため「これが最強の練習方法!」と、発信することはできないのです。
冒頭にも書いた通り、そんなことよりも家族との時間を大切にしたり、無邪気にサッカーをすることでサッカーを好きな心を育んだり、他の遊び・スポーツをしてサッカーでは養われにくい能力を伸ばしてもらえた方が有難いし、子供も楽しいはずです。
しかし自主練が悪いわけではありません。
子供が楽しくできるのであれば上達への近道になるはずです。
自主練に関してはこの記事を読んでみてください。

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