【ギャングエイジ】
⇒9歳前後から子供同士で閉鎖的な集団を作ることを好むようになり、親から離れ、自立の第一歩を踏み出します。

以前他の記事でも扱った「ギャングエイジ」ですが、簡単に理解はしていてもその重要性やディティールを分かる人は少ないのではないでしょうか。
今回はこの「ギャングエイジ」にだけ特化して、私独自の解釈も入れつつ語り尽くそうと思います!
こんな記事を書くのも、この時期の関わりによってサッカーにおける海外との差や、
日本における社会問題などが改善出来るのではないかと考えています!
ギャングエイジで得られる能力

社会性の習得
小学生低学年くらいまでの子供というのは親への依存度が高く、友達よりも親と行動することを好みます。
しかし”閉鎖的な子供だけの集団”となるとそこに大人はいません。
普段は親が、学校では教師が、子供たちを常に楽しく笑顔で暮らせるようにコントロールし、障害物や危険なものを遠ざけ、いわゆる交通整理をしている状態にあります。
ギャングエイジとはこれらの心地いい空間から離れていく、もしくは心地よくなくなる年代のことを指します。
それでは初めて「大人のいない世界」を作り上げた子供たちはどうなるでしょうか?
皆さんのご想像の通りだと思います。
ケンカをしたり揉めたりします。
しかしその子供たちのいざこざの中にこそ成長の種が隠されているのです。
これを理解することで我が子のトラブルが成長過程にあるものなのか、単純に躾ができていないだけなのかが分かるはずです!
それではその成長の種を3つの能力に分けてご説明します。
忍耐力
言葉通り我慢する力です。
揉めたときに誰かが我慢しないと意見が一つにまとまりません。
何をして遊ぶか。
どこへ行くか。
誰と行くか。
など、どこかしらで忍耐を身に付けることでしょう。
責任感
これは今まで大人がやってくれていたような嫌なタスクを「自分がしないと!」と思う心です。
例えば遊びに行くとき、誰かが荷物を持たないといけないかもしれません。
そうなると途中でそれをなくさないように管理しないといけません。
そして忘れずに確認して持って帰らなければいけません。
これは単に一例ですが、それ以外にも責任感が発揮される場面はたくさんあります。
協調性
人とペース・足並みをそろえて行動できる能力です。
「人のことを考える能力」と言い換えてもいいかもしれません。
「この人はこういう性格だからこうしてあげよう」のような配慮ができるようになります。
連携強化

ここまでの話を聞いて感づいている人もいるかもしれませんが、社会性はそのままサッカーに役立ちます。
この年代にしっかりと子供同士で問題を解決してきた選手たちはお互いを見合い、連動してプレーすることが可能になります。
「○○君が向こうにいるから自分はこっちにいよう!」や、
「攻撃したいけど自分まで上がったら守れなくなるから後ろにいよう」だったり、
「○○君はドリブルで仕掛けたいだろうから後ろでサポートしよう」など、
先ほどの忍耐・責任・協調が驚くほど生きてきます。
ある程度のことは”決まり事”としてチームで共有できても、想定しえないことの起こるサッカーの試合の中では、
レベルが高くなるほどフレキシブルに対応しなければなりません。
この成長が日本サッカーを海外に劣らないものにすると考えています。
なぜ小学生で身に付けるのか

習得できる能力は分かったとしても、「まだあとで身に付ければいいよ」と思う方もおられるかと思いますが、それは甘い考えです。
小学生のうちは衝動性が強く理性は弱めです。
そのため思ったことや気に食わないことなどを直球で相手に伝えます。
社会性の習得というのはその感情あってのものです。
感情をぶつけ合うからこそ、人の心を知り、その難しさを知ります。
中学生くらいになると衝突を避け、離れるようになります。
理性が働き、自分の感情を抑えるのです。
そうなると社会性の習得は難しいでしょう。
まとめ

今回のような能力を鍛えるのは指導者の働きかけだけでは難しいものがあります。
各家庭で子供の友達を温かく迎え入れ、親同士の関わりを密にしていただくことで成されることだと思っています。
ぜひ参考にしていただいて子供に、いちサッカー選手として、いち人間として成長してもらえたらと思います。
第2章もお時間あれば読んでみてください。
子どもに対する理解が深まるかと思います。

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