プレーが上手くいっているとき、活躍できたときの子供のいきいきとしたプレーは見ていてとても楽しいものです。
やはり体を使うスポーツと言えども、心の部分はものすごく大事になります。
今回はそんな心の問題の中でも『大人からの期待』についてお伝えできればと思います。
間違った期待

子供に対して怒ったり、注意したりしたときに「これはお前に期待しているから言うことなんだぞ!」と言ったりするのは間違った期待の表し方です。
『期待すること』が『親の理想を押し付けること』に変わってしまっていますよね。
子供はそんな期待なんて欲しくありません。
またこれと似ていますが過度な期待も子供に負担をかけてしまいます。
子供らしく振る舞えずストレスを抱えてしまうのです。
子供ですから間違いもしますしわからないこともあって当然です。

期待することで子供を伸ばす?『ピグマリオン効果』

そもそも『期待』とは心地よい安心感のようなもののはずです。
「自分の判断や可能性を信じてくれている」
「失敗から学べる・折れずに立ち上がれると信じてくれている」
といったようなある種の信頼関係だと私は思っています。
教育心理学に『ピグマリオン効果』という考えがあります。
これは相手に対して期待や高い評価を伝えることでその後の成績が高くなることを証明したものです。
これはみなさん自身も一度は経験したことあるのではないでしょうか。
人は心地よい期待の中で最高のパフォーマンスを出せるのです。
丁度いい期待は難しい

しかしその『心地よい期待』はとても難しいです。
例えばですが、「〇〇くんはしっかりしているね!」と言われると子供は嬉しくてしっかりしようとします。
これは「ラベリング」とも呼ばれますが人のイメージに自分を合わせようとする人間の心理です。
しかし子供ですからなにか忘れ物をしたり、なくしたりと『しっかりできない時』も当然あります。
そんなときにあまりにも期待を大きく感じすぎていると、自分の存在が危うくなる感を抱いてしまうのです。
これが最初にお伝えした『過度な期待』になります。
おそらく最初はこの褒められたことで感じた『期待』のおかげで楽しく色々なことに取り組めたはずです。
しかしこの「しっかりする→褒められる」を何度も繰り返すことで、アイデンティティが形成され自分の存在価値のようになってしまい、そこが崩れた途端大きなストレスと不安感に苛まれてしまうのです。
このように「その子に自信を持ってほしい」と思っての声かけでも間違った方向に進んでしまうことがよくあります。
期待は主観的。信頼関係によって『間違った期待』を避ける
誰がどのくらい自分に期待をしてくれているか、
なんてものは個々人の感じ方でしかありません。
その子の身の回りの環境にもよるでしょうし、年齢や立場にもよるでしょう。
そのため他人がそれを感じ取りながら調整してやることは至難の業です。
大事なことは、前述したような『心地よい安心感のある信頼関係』を築くこと、となるのです。
「もし失敗しても、この人は自分の力を信じてくれている」と子供が感じられたら最強ではないでしょうか?
まとめ

なにかに挑戦する子どもたちは常に失敗するリスクと闘っています。
それによって心が強くなるかもしれませんが、心が折れてしまったり、心を失くしてしまう子供もよく見かけます。
心を失くしてしまうというのは、失敗しないように自分の考えを表に出さないようなことです。
それは期待が大きすぎたり、間違った期待のかけ方をされていたりというケースも多いのではと感じています。
「パスミスして怒られる」なども大人側の「パスを通せるはず」というある種、期待の表れですがこれでは良くないですよね。
子供が期待を力に変えられるようにまずは良い信頼関係を築きましょう!
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