少しサッカーをかじったことのある保護者さんであれば、自身が指導を受けていた環境を子供に対しても当てはめがちかと思います。
人が選手として出会える指導者の数も限られていますから、まあそうなって当然かなとも思います。
しかしながら昔通用していた考えが今や全く別の考え方になっているということも少なくありません。
よく「俺たちが子供の頃は水も飲ませてもらえなくて…」とか「よく監督から怒鳴られて殴られたもんだ」みたいな話も聞きますがそれも同じで、今はありませんよね?
今回はそんな昔はよく聞いていた、そして現在も少しは使われるんだけど、だいぶ使われなくなってきて、間もなく死語になるだろうと予想される言葉をお伝えできればと思います。
これを知ることで、子供が時代錯誤の考え方を持たないようになるかと思いますのでぜひご確認いただければと思います。
「シュートで終われ」

日本代表でも『決定力』というのが度々取り上げられるほどゴールを奪うことは最重要課題でもあります。
しかし育成のみならず「シュートで終われ!」という言葉をよく聞きます。
あたかもシュートを打てばそれで良いようなニュアンスで聞こえてきますよね?
これは「中途半端な攻撃でカウンターを受けてしまうなら、とりあえずシュートを打ってゴールキックの時間で形を整えよう」といった意図のものがほとんどかと思います。
しかしそれで本当にゴールは生まれるのか?といった疑問から最近ではほぼほぼ使われなくなってきました。
シュートはただやみくもに打てば良いわけではなく、しっかり一本一本狙って打つことによって技術が向上するということです。
風間八宏氏が考える超攻撃的カウンター対策によりサッカー界が変わった
風間八宏氏には川崎フロンターレや名古屋グランパスで監督をしていた際の攻撃的なイメージが有るかと思います。
ボールを握り、相手の隙きを全員が共有し、一つの生き物のように急所を刺しに行く。
そんなサッカーに心酔している指導者も少なくありません。
しかしボールを握り押し込む中で、カウンターに対して無頓着であったわけではありません。
個人的な解釈ですが、説明すると風間さんの考えはこうです。
カウンターというものは守る側も形が大事。良い形で守れているとそのまま攻撃に移りやすい。
そのため攻撃側はその形を崩しきることでカウンターを受けづらくなる。
もしカウンターを受けたのであればそれは崩しきれていない攻撃に問題がある。
といった感じです。
これは決して風間さんの言葉を引用したものではありませんのでご注意ください。
少々極端な見解にも思えますが、カウンターを受ける理由を「攻撃してたから」と単純に解釈するだけでは不十分だと考えさせられる発想ですね。
風間さんの考えが気になった人は是非著書を読んでみてください。
「ニアで潰れろ」

これも未だに聴くことのある言葉ですが、言う人は減ってきています。
そもそもの言葉の使われ方としては、
サイドからクロスがあげられる際にニアポスト付近で1人の選手が囮(おとり)として働くことでその後ろなどにチャンスが生まれる、
といった感じです。
しかし現在の考え方としては
「潰れるのは良くないよね」
です。
端から「潰れる」ために動くのではなく、その選手も狙いを持って走り込むべきだという考え方は誰しもが納得できるかと思います。
海外の試合など見ると得点の匂いのしないところになど誰も走り込みませんよね。
本質は意外とシンプルだということでしょう。
「足を出すな」

続いてはディフェンスに関するワードです。
日本で今まで推奨されてきたディフェンスはディレイ・リトリートのディフェンス。
つまり相手を遅らせて時間をかけさせることによって味方の帰りを待ち、数的有利で守ることを考える手法です。
そのため「足を出すな!」という言葉がしばしば育成年代でも使われてきました。
しかし現在のサッカーはそれでは勝てません。
時間をかけるということは相手に侵入を許すことと同義です。
もしペナルティエリア内に簡単に侵入され続けたらどうでしょう?
ファウル一つで負ける可能性のあるゲームは精神的にも肉体的にも難しいはずです。
また下がりながらディフェンスをして相手が仕掛けてきたところで体を入れて奪う日本の伝統的な守り方は奪ったときには後ろ向きです。
これではせっかく奪ってもスムーズなカウンターができません。
これらのことから現代で「足を出すな」と言うことは時代錯誤的に取られても仕方のないことになってしまうのです。
まとめ

途中でも言いましたが本質はいたってシンプルです。
みなさんが普段「?」と感じていることが実は現代サッカーの正解なんてこともあるはずです。
少年サッカーで起こる現象が実は最も本質的だった、なんてこともよくあることです。
何が間違えで何が正しいのか。
これが分からないからサッカーは人々を魅了するのでしょうね。
これからも傾向や発見があれば発信していきたいと思います!

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