今回は本の内容を元に、『言ってはいけない言葉』を紹介していこうと思います。
参考図書です。
この本では親であれば言いがちな、しかし『言ってはいけない』ワードを1章ごとに紹介しています。
今回はこの中からサッカーに関わる中でも言ってしまう言葉を1〜3章分お伝えできればと思います。
「みんなと仲良く」が個性を破壊する

これをよく子供に言ったりしていませんか?
「え?言ってるけど何が悪いの?」と思ってしまった人が多いのではないでしょうか。
第一章ではこの言葉に呪われて、万引きの常習犯となってしまった少年の話から始まります。
この言葉のまずい部分はこの言葉を口にしてしまう大人の真意にあると著者は言っています。
その真意とは、「子供同士が仲良く問題を起こさないほうが楽だ」という意識です。
先程の少年ははたから見れば協調性を重んじる『いい子』だったと言います。
しかしそれが故に自己主張は出来ませんし、嫌いな子や合わない子がいた時に親に相談することも出来ませんでした。
嫌いな子がいることや仲良くない子がいることははたして本当に悪いことなのでしょうか。
大人の中でもありますよね。
そして社会に出るということはそういう人たちと程よい距離感でやっていくことだと言えます。
もし子供が「嫌いな子がいる」といったときにはきちんと話を聞いてあげてください。
その上で「どう付き合っていくか」というところを自分の考えも交えながら話していけると良いでしょう。
もちろん押し付けはよくありませんし。子供も失敗を繰り返すはずです。
しかしそれが大事なのです。
「早くしなさい」が先を読む力を破壊する

これもよく言ってしまいますね。
忙しい毎日を過ごす中で仕方のないことかもしれませんが、行き過ぎるとどうなるかくらいは知っておいても損はないはずです。
ここで言う先を読む力というのは『事前予知能力』と言われ、犯罪者に欠けている能力だと言われています。
ここでは付き合っている彼のために職場のお金を横領してしまう女性の話が取り上げられています。
事前予知能力が低く、悪いことだとは分かってもその後どのようなことになるのかが理解出来ずに、誰しもが驚くほど稚拙な犯行を繰り返してしまっていたというお話です。
これには学力の良し悪しは関係ないようです。
「早くしなさい」などの言葉に従い行動していくうちに自分では先のことを考えられないようになってしまうのです。
『考えない』が長い年月をかけて『考えられない』に変化してしまう恐ろしい事例です。
度合いに差はあれどこのような大人が皆さんの近くにいる方もいるのではないでしょうか。
またこの事前予知能力を鍛えるためには近いところから小さな目標設定を逆算して計画することが大切です。
興味のある方は下の記事を参考までに。

「頑張りなさい」が意欲を破壊する

またまた少年サッカーでもよく聞かれそうなワードが出てきましたね。
もちろんこの言葉を使うことそのものが悪いわけではありません。
しかし「頑張りなさい」と言われると子供はがんばります。
そして問題はその後です。
小さな成果でも結果が出た時に子供は嬉しさのあまり親に報告してくるはずです。
そのときに「まだまだこんなところでぬか喜びしていたら足元すくわれるぞ」なんて言ってしまうとアウトです。
子供にとっては「頑張っても無駄なんだ」となってしまうからです。
これを『学習性無力感』といいます。
親はこの「頑張って」という言葉に対して強い願望を込めてはいけません。
それは子供をコントロールしようとしていることになるからです。
また「頑張って」は応援の言葉としても使われますが、受け取り手である子供がどう受け取るかが重要です。
この言葉に対して強制力を感じる子もいれば、背中を押されるような温かさを感じる子もいるはずです。
つまり親子関係がそもそも大事で、その上に子供をしっかりと観察することが必要になるのです。
まとめ:コミュニケーションの希薄な親、もしくは一方的な親によって子供の危険が生じる

今回の参考図書はよく教育書や子育てのHOW TO本などにもある、今や当たり前になっていることがほとんどなのですが、それらが実際の経験則の上で語られており、今まで納得のいかなかったことなども腑に落ちる内容でした。
結局の所、対子供と接する時大事なのは『しっかり会話をすること』です。
これは何歳になってどんな距離感になろうと必要なことです。
子供に高圧的で、せっかく話してくれたことも否定してしまうような親や、
子供が少し優秀なだけで、その子供の言いなりになってしまっている親は、要注意です。
日頃から親子のコミュニケーションを欠かさず、子供の成長に合わせた接し方を出来るように日々勉強していきましょう。
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