
どのご家庭でも子供の衝動的な行動に手を焼いているのではないでしょうか。
危ないと注意されてもやってしまう。
思ったことを全部口に出す。
そんな制御のきかない子供についイライラして怒ってしまうこともあるはずです。
今回はその衝動性について皆さんのお悩みを解消できる内容になっていますので、是非最後まで読んでみてください。
衝動性について
そもそも良いの?悪いの?

衝動性は良いものなのか、はたまた悪いものなのか。
その質問に答えるのは少々難しいです。
それは衝動性が良い悪いではなく「普通」だからです。
子供が成長していく過程で必要不可欠な要素の一つといっても過言ではありません。
人間の発達過程は上手いことできており、必要のない能力であれば進化する過程で削られています。
なので心配することなく、我が子の成長する姿をしっかりと見てあげましょう。
脳の発達と衝動性

脳は作りが非常に複雑であるがゆえに成長に時間がかかります。
そこで脳の発達が未熟な頃は「経験を伴った学習」が基本です。
「とがったものに触れて痛い」や「何かを口にして苦い」など幼児期を思い出せば分かり易いかもしれませんが、これが年齢にかかわらず学習の基本となります。
経験したことないことを聞いて学ぶというのはとても高度なことなのです。
勘のいい人はもうお気づきかもしれませんが、その「経験を伴った学習」をするために子供には”衝動性”が備わっているのです。
脳が未熟であるために身の回りの刺激に凄まじく反応し、関わり、その経験から学びを得ます。
例をあげると、
お母さんのほうに向かっていたのに、途中で虫を見つけて虫と一緒に飛んで行ってしまう
のようなことです。
虫を捕まえて何か知識が得られるかといえば、そうでないかもしれませんが、子供たちにどんな知識が得られるかなどは全く問題ではないのです。
ただ目や耳からの刺激に飛びつき、その経験でのみ知能が高まるため、脳がそれを求めているのでしょう。
大人の関わり方
目をかける

それでは上記のことを加味した子供への関わり方ですが、
まずは皆さんご存じの通り危なっかしいです。
経験から学ぶといっても、川でおぼれてから川の怖さを知っても遅いですからね。
かと言って、あれもダメ、これもダメとあらゆる危険を遠ざけていたら刺激が足りず”家畜的な人間”になってしまいます。
これは持論なのですが、小さなけがをたくさんすることによって将来の大きなけがを避けることができます。
逆にあらゆる危険から遠ざけられて育った子供は危機察知能力が低く、時に命の危険があるような行動をとってしまうことが多いです。
子供はいずれ親から離れます。
ずっとそばにいるわけではありません。
そうなったとき”大きなけが”をしないように”小さなけが”をたくさんするべきなのです。
では具体的にどうするか...
それは「見守る」です。
何もできない赤ちゃんの頃は「手をかける」
そこから成長して色々できるようになった子供には「目をかける」
そして親から離れるようになったら「心をかける」
というように、まさにこの「目をかける」が大切なのです。
見守る親は、子供に近づく”危険”と得られる”経験”を常に天秤にかけ、
何かあった時に対処できる距離感で、
口や手を出さずに見守ってあげてください。
それが「目をかける」です。
やり方を提案する

子供の”やりたいこと”が危険だったり、人様に迷惑をかけてしまうかもしれないときがあるかと思います。
そんな時は「ここでならやってもいいよ」や「こうすればできるよ」などとそれをできる条件を提示してみてください。
なぜなら子供としては、今までできていたはずのことを急に「できない」と言われても理解できないからです。
「できる」のに「できない」...ん?
といった感じです。
なぞなぞみたいですよね。
出来る条件を聞いて「じゃあそうする」や「それなら今はやらない」と言ってくれればその場は丸く収まるでしょう。
経験を説明する

何度同じことを繰り返してもなかなか直らないこともあります。
そんな時に今した経験を言葉にして教えてあげると良いでしょう。
「椅子の上に立ったら危ないねー、よしよし」や「よそ見して走ってたらぶつかったねー、よしよし」
など、何が原因でどうなったかを優しく心配するように言ってあげるのです。
間違っても高圧的になったり、説教っぽくなったりしないようにしましょう。
人の言葉を前向きにとらえられなくなります。
まとめ

衝動性を上手く利用することで、子供の素直さや明るさを消すことなく自立への道を歩むことができるでしょう。
何より学ぶ楽しさを得られます。
落ち着きのない我が子を心配されていた方もおられたかと思いますが、これからは肩の力を抜いて、衝動性を利用するくらいの余裕をもって接してみてください。
良い関係が築けるはずです。
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