今回紹介するのはこちらの書籍です。
この本には我らが風間八宏氏のサッカーに対する考え方がまとめてあります。
いつもの通り目からうろこの戦術で、
最近流行りの「このシステムはこのスペースが穴で、、、」とか
「3-4-2-1と4-4-2だと、、、」みたいなシステム論はほぼありません。
もっと本質的でかつシンプルに分かり易く書かれています。
子供の試合を見慣れてくると、システム論や起用の話などをしたくなるものですが、それらを更に深く考えられるようになるはずです。
もちろん監督ごとに考え方は違うので自チームのやり方を否定するのは良くありません。
サッカーの奥深さを知ってもらうことでより、子供たちに優しくなって欲しいのです。
センターバックを攻撃する
攻撃の際には相手のラインを、守備ブロックを崩さなければなりません。
しかしよく見るのは、
FWが相手CBを背負いながらボールを要求している姿です。
これではDFは怖くありません。
全ての出来事が自分の目の前で、構えた状態で行われるからです。
ここで大事なのが「前向きの選手」の数だそうです。
ようは、相手背後に走る選手です。
DFからすると背後に走る選手と、ボールホルダーは同時に見れません。
このような状況を作ることでCBとFWの関係性に変化が生まれ、駆け引きが出てくるのだと思います。
このほかにも「相手の背中側に立つ」、「CBに向かって突っかけ、突然方向を変える」などがあり、とても興味深い話でした。
箱を作る
サッカーのセオリーとしてよく言われているのが「攻撃は広く、守備はコンパクトに」です。
しかしながら「攻撃は広く」の部分はもはやセオリーではありません。
わざと狭い距離感でパスを回すチームなどが現にあるからです。
その反面「守備はコンパクトに」というのは変わりません。
「守備ブロックを敷く」などとよく言いますが、今回の「箱を作る」もほぼ同義です。
CBが駆け引きしながらしっかりと押し上げる。
逆サイドは捨てる。
1人で2人以上を見る。
これらを全選手が徹底することで「コンパクトな箱」ができるとのことです。
CBのラインコントロールについて、
守備での準備・駆け引きについて、
なども事細かく書いてあるので是非とも本書を熟読してみてください。
今後大事なことは「距離が変わらないこと」
攻撃の距離感が近いと何が良いのか。
それは切り替えの早さです。
攻撃⇒コンパクトな守備、の移動距離が短くなるため攻守の切り替えが早くなります。
これこそが今後のサッカーに必要だと書かれています。
これは単純に狭く攻めるほうが良いということではなく、守る際にもいかに攻撃を意識できるかということでもあります。
一人当たりの守備スペースを広く持ち、個人の戦術でなるべく多くの相手を牽制しなければなりません。
これをすることで攻撃での距離を広くとることが出来ます。
カウンターが良い例です。
前の選手、中盤の選手が最終ラインに吸収され過ぎると相手ゴール前に関われる選手が減ってしまい、機能しません。
カウンターを狙うのであれば、なるべく味方を下げないように最終ラインが対応しなければならないのです。
ちなみにですが自陣ペナルティーエリア付近などでは相手を捕まえることが第一なので、自チームの距離感などではなくなってきます。
まとめ
今回の著書も非常に奥が深くハッとさせられる内容ばかりでした。
理解しにくい部分があった方や興味深いと思われた方は是非一度読んでみてください。
親がサッカーの奥深さを知ることで子供に細かいことをいうことがいかに無駄な事かが分かるはずです。
以前、風間氏の別著書からシュートについてもまとめていますのでこちらも読んで頂けると幸いです。

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