子どもをサポート

親はサッカー未経験者が有利!? 帰りの車でサッカーが上手くなる魔法の言葉

保護者さんのサッカーでのお悩みの一つに

「帰りの車の中が反省会みたいになってしまった事がある」

ということがよく挙げられると思います。

誰しもがダメなことだと理解していてもついやってしまうのは、もはやしょうがないことなのかもしれません。

しかしやはり子供のサッカーは楽しんでなんぼです。

『好きこそ物の上手なれ』とは言いますが、本当に子供がサッカーを大好きになれば世の保護者さんの大体の悩みは解決するはずです。

今回はそんな車の中での時間を雰囲気良く、かつ有効活用できるテンプレート的な言葉をお伝えできればと思います。

もちろん言いやすい言葉に直していただいても結構です。

しかし言葉の意図をしっかり捉えて、間違って伝わらないように気をつけましょう。

子供を讃え労いつつ『アウトプットを促す声掛け』を意識する

帰りの車で意識していただきたいのは『子供にアウトプットさせる』ことです。

わかりやすく言うと、今日のことを言葉として発してもらう、ということです。

子供は自らの記憶を辿って整理して説明することで、その日に起きたことをもう一度復習することになるのです。

これはサッカーノートをつけるのと同じような効果があります。

サッカーノートについては以下の記事を。

今すぐ書こう‼サッカーノートを書くメリット 「サッカーノートを書き始めたけどこれって本当に意味あるのかな?」 「うちの子は全然書いていないけど大丈夫かしら?」 とお思...

もちろん実際にノートに書けたほうが尚良いですが、帰りの時間を使って、子供と楽しく、コミュニケーションも兼ねてできることなのでお手軽かつ効果的です。

ぜひ下に挙げた言葉を使って子供からたくさんの話を引き出してみてください。

其の一:「おかえり、お疲れ様」

早速期待を裏切って申し訳ないのですが、なんと言ってもまずは労いです。

子供にサッカーを上手くなってほしいあまりに一人の人間として接することができなくなってしまうと本末転倒です。

クラブチームでの『選手としての子供』から家庭での『家族としての子供』に切り替えられるように、優しいトーンで毎回欠かさず言ってあげてください。

これが一つの安心になり、この温かい嬉しい気持ちが更にサッカーを好きにさせてくれます。

これに加えて「頑張ってたね」や「すごい汗、よく走ったね」と言うのも良いでしょうし、「帰ったらカレーがあるよ」のようなサッカーと関係のない話をしても安心感を得られる良いきっかけになるでしょう。

其の二:「サッカーのことはよく分からないけどすごいね」

これはサッカー未経験者の方限定ワードです。

お父さんのほうがサッカー経験者の場合、お母さんの腕の見せ所になりますね。

子供と言えどサッカーを続けていれば色々なことが分かってきますし、最初の「こんな事出来るようになるかな?」という不安を経験しているだけに『サッカーを知らない人』の驚きや不思議はなんとなく想像できます。

そこで親が素人目線で「すごいね」と褒めてくれると、そこから色々得意げに喋りだしてくれるはずです。

「サイドではドリブル出来るんだけどー、、、」

「〇〇くんはこれが上手でー、、、」

「〇〇くんのパスを僕がシュートしてー、、、」

と止まらなくなればこっちのもんです。

笑顔でしっかり聞いてあげましょう。

其の三:「今日はどんなことしたの?」

最初は「サッカーの練習ってどんな事するの?」くらいでも良いかもしれません。

日を重ねるごとに、「今日はどんなことを教わったの?」と聞きやすくなってくるはずです。

これは冒頭でもお伝えしたサッカーノート的なアウトプットになります。

練習が全て終わったあと、子供の頭の中にはほとんどの場合、最後のミニゲームのことしかないでしょう。

それを思い起こしながら「ドリブルの練習して、、、」「4人で四角になってパスもして、、、」と話していくうちに記憶に定着し、一つの技術的なアイディアとして覚えておくことが出来るはずです。

其の四:「あのときはコーチになんて言われてたの?」

もし練習や試合を見ることが出来たのであれば、興味津々にコーチとの会話内容も聞いてみましょう。

これも頭の中のサッカーノートです。

コーチから言われた言葉の中にはその練習や試合でコーチが伝えたいことが必ず含まれています。

またこれは我が子の課題や期待されている部分を知れるチャンスでもあります。

「ゴールの近くで仕事をしなさい」と言われたのであれば攻撃面を期待されているのかもしれませんし、

「もっとボールを追いかけなさい」と言われたのであればコーチが守備的な部分を課題だと捉えていると考えられます。

これが分かっていれば指導者と話をする時などにもスムーズに会話ができるはずです。

其の五:「あれはなんで〜するの?」

これは悪いプレーを問い詰めるわけではなく、素人目線で解説を求めるように聞くようにしてください。

些細な疑問で構いませんので、

「なんでいつもコートの端っこに立ってるの?」や

「ポジションって何?そこから動いちゃいけないの?」などと聞いてみてください。

ポイントは解説できそうなことから聞くことです。

これも説明しながら自分の中で整理できますし、新たな疑問やアイデアが浮かんできたりもするでしょう。

もし分からないときには子供が知ったかぶりをするかもしれませんが、これは『知らない』ということに気づけたということなので、特に深彫りする必要はありません。

ふとした時に解決して帰ってくるでしょう。

大事なのは親に「また教えてあげたい」と思うこと

上記の言葉を聞く上で意識するのは、子供が楽しく話せることです。

基本的には親が楽しそうに興味を持ってくれれば、子供はひたすらに喋ってくれるはずです。

もちろん途中で会話があらぬ方向にそれたり、関係のない話になったりするかもしれませんが、しっかり付き合ってあげましょう。

無理にサッカーの話題に戻したりすると「自分の話が聞きたいわけじゃないんだ」と話すのを億劫に思うかもしれません。

上記の『其の一:』でもお伝えしましたが、大前提に親子の関係性ありきです。

良好な関係を築くためにも

「今日はサッカーの話は少ししかしてくれなかったけど、楽しそうに喋っているからまた今度でいいか」

と長い目で見てあげてください。

少しのことでも積み上げれば必ず大きな差になります。

大人の反応は少しで大丈夫

子供の話を聞いているとつい提案をしたくなったり、「こうするべきだ」みたいなことを言いたくなるかもしれませんが、これは頑張って抑えてください。

せっかく話したのに、話の腰を折られたり、否定的な言葉を受けてしまうと「どうせこの話をしても嫌な気持ちになるだけ」と話自体を避けるようになります。

これでは子供の成長どころではありませんし、そのような状態から何でも話せる関係性を作り直すのはとても難しいことです。

なのでこれは最初がとても肝心です。

大人はほとんどの場合、へぇ〜、そうなんだー、なるほどね〜のような共感・反応で良いのです。

楽しさを感じるようなトーンで笑い声も交えながら、聞いてあげれるととても良いです。

子供が紙とペンで説明してくれるようになれば大成功

今回紹介した言葉は会話の入り口に過ぎません。

最も望ましいゴールは『子供が紙に図を書いて説明してくれる』ことです。

ここまでくればほぼサッカーノートを書いてくれているようなものです。

ある程度回を重ねた頃に「え?それってどういうこと」と言いながら親の方から紙とペンを持ち出してください。

もちろん「これに書いて説明して」と言ってもいいですが、人は強要されると逃げたくなるものです。

おすすめは『大人が先に紙に書く』ことです。

「え?どういうこと?」といったあとに、おもむろに紙に図を書いて「こういうこと?」と聞いてみてください。

そうすると子供は「違うよ。ここはこう。」と訂正したりしてくれるはずです。

ここまでくればしてやったりです。

「なるほどね~」と言って、更に聞けそうなことがあれば次から自然と紙とペンを使ってくれるはずです。

まとめ

今回挙げたワードはその言葉そのものよりも、その意図に大きな意味があります。

上辺をなぞるだけではなく、しっかりと理解して使うよう心がけてください。

逆を言えば意図さえあっていれば、言葉は何でもいいとも言えます。

以前の記事でもお伝えしましたが子供に反省会は必要ありません。

常に『できる』か『できない』かにだけ興味があるからです。

それを続けていけば必ず「どうすればいいのか『分かりたい』」となりますので、それまでは我慢我慢でお願いします。

これについて気になる方は以下の記事を。

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