サッカーを始める

新しいスポーツの価値、子供の『共感力』を養う場

昨今、子供を取り巻く環境が大きく変化しています。

我々親世代の考えや経験などはほとんどが活きないのが現状です。

私はそんな新しい時代にスポーツの社会的な価値が高まるのではないかと考えています。

今回はそのスポーツが新たに生み出す価値と活用法についてお伝えできればと思います。

今回も前回に引き続きこの参考図書です。

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SNSや不登校によるリアルなコミュニティの減少

まず現代の問題として考えられるのは子供同士の関わり合う場・時間が減ってきていることにあります。

子供同士が集まっても全員が顔も見ずスマホの画面に集中しています。

そこにはやりとりがあるにしろ子供が正しく成長するにはよくありません。

面白い情報をお互いにシェアし、動画などを見て、また画面に戻る。

このようなものが現代のコミュニケーションの大半となっているのではないでしょうか。

また、不登校児の増加も子供がコミュニケーションを取る機会を失う一因だと言えます。

最近では通信制の学校やネットでの学習環境も充実し、勉学の面で不登校児が周りに劣ることは少なくなった様に感じますが人と人、特に同年代の人と接する時間はかなり乏しいのではないでしょうか。

人間同士の関わりが減る中で子どもたちが失うもの

それでは子供同士のコミュニケーションの場が減少することの何が問題なのでしょうか。

それは相手の感情を察する能力『共感力』の低下です。

共感というのは幼児が大人のマネをするのと同じです。

例えば脚を蹴られて痛がる人を見たときには、実際に痛くなくても同じような苦痛の表情を浮かべてしまいます。

しかし、この痛みの共感などはまだわかりやすく誰しもが普通に感じることが出来ます。

問題は相手の感情に対する共感です。

表情をみて相手の気持を察するのにはとても時間がかかると言われています。

サッカーで相手の感情を理解できないとチームプレーにならないのは想像に難くないはずです。

また、子供の脳は顔に注意が向く様に出来ています。

顔にも見える模様をすぐ見つけるのはこのせいです。

このことからもいかに共感力が人間の基本的な能力なのかが分かるのではないでしょうか。

今よりもかなり小さいコミュニティで生活していた太古の昔、人との円滑なコミュニケーションは情報を得るため、自分の身を守るための手段であり、それは死活問題でしたから相手の顔に注意を向けるのは生存本能とも言えるのです。

子供は生存本能により自然と自らを鍛える

その生存本能は、実は誰しもが知るシチュエーションで発揮されています。

子供が好きな子にいたずらしてしまうのはいつの時代もあるあるネタになり得るほどよくあることですよね。

これこそが『共感力』を無意識に鍛えているといえます。

また、これは親に対してもあるのではないでしょうか。

日々の疲れの中で気づかないこともあるかもしれませんが、「なんでそんなことするの!?」と言ってしまいたくなることの大半がこの『共感力を身につけるためのいたずら』だったりします。

子供は好きな人の表情に対して「こういう時にはどういう気持になるのかな?」と好奇心が湧いてしまい、たとえ「これはダメなことだ」となんとなく分かっていたとしても好奇心が勝ってしまうのがこの年頃です。

これは正常な発達過程であり、親も素直に感情を表現することで子供はまた一つ成長するでしょう。

サッカークラブに通わせる価値

子供がゲームやSNS、動画配信サービスやオンライン通話などを自在に使える現代ではコミュニケーションはとれても顔を見ながら関わり合うことは減っています。

これは子供にとって発達を阻害する要因の一つになると言わざるを得ません。

また50〜150人のコミュニティで一生を過ごしてきた、太古の昔と変わらない性質を持つ我々が、何千人の人といつでもワンタップで縁を切れる関係に在るのはやはり適切であるとは思えません。

そういうものを使うべきではないとまでは言いませんが、その環境を補うリアルのコミュニティを誰しもが持つべきだと感じています。

サッカークラブであれば人とのコミュニケーションが常にあります。

選手と選手、選手とコーチ、選手と保護者。

これはバスケやホッケー、バレーなどのチームスポーツにも言えると思いますが、どのスポーツでも問題ありません。

しかし、指導者育成が進んでいるサッカーのほうが先述したようなコミュニティになりやすいのではないかと考え、推しておきます。

まとめ

サッカークラブに入る意味を考える際に保護者の方には一歩引いた目線で色々なことを考えてほしいと思っています。

今回の内容もその一つで、

「うちの子はこのコミュニティの中で共感力を鍛えるために行かせているんだ」

と思ってもらえたらサッカーの上手い下手なんてほんの些細なことに感じられるはずです。

いつも言いますがサッカーをするのは子どもたち本人です。

子どもたちが好きでやっていたら必ずうまくなります。

また、才能と巡り合わせ次第ではすごいところまで行くかもしれません。

しかしほとんどの選手がプロにはなれませんし、なってもすぐプロではなくなってしまいます。

周りは好き勝手言いますが、わが子のことを考えられるのは親だけです。

しっかりと地に足をつけてドンと構えていきましょう。

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