教育・子育て

新年度に向けて子供が新しいことに挑戦するためには

徐々に冬も終わり春を感じる日も増えてきますが、すでに来年度に向けての準備をされている方も多いのではないでしょうか。

春といえばスタートの時期ですから、子供に「何か出来るようになってほしい」「新しい何かにチャレンジしてほしい」と思う親御さんもおられるはずです。

そこでこの記事では新しく「〇〇やってみたい!」とチャレンジできる子供の心理についてお伝えすることで、子供の好奇心を育む一助になればと考えています。

最初に結論だけお伝えしておくと、子供はそもそも新しいことを始めたがるものです。

もしそのようなことを言わないのであれば、その裏には何かに対する遠慮や恐れが隠れているかもしれません。

ぜひ最後まで読んでみてください。

挑戦するために必要なのは『環境』

挑戦する子としたがらない子で何が大きく違うのでしょうか。

気になりますよね。

それは挑戦出来る『環境』です。

小さな子供にとっての環境の大部分は家庭ですから、家庭環境が子供の興味・行動を引き出すことになります。

もちろんそれより上の年齢の子供に対しても当てはまることです。

環境①:苦しい時にいつでも逃げ出せる居場所があるか

3〜4歳位の子供を思い浮かべてください。

親の愛情や見守りを普段から確認できている子は少しくらい親から離れても平気です。

反対に少し親の愛情が足りていなかったり、親が「行ってきなさい」などと突き放したりすると子供は親から離れられなくなります。

海の深さを足で確認しながら進むように、離れても大丈夫な距離感を色々な環境で試すのが子供です。

少し離れてみたり、飽きて戻ってきたりを繰り返して自分が逃げられる場所を確保しながら離れることができます。

このようなことは小学生以降も同じです。

一度離れたら、親から突き放される状況ではうかつに挑戦などできません。

これは「行ってみる?」や「頑張ってみたら?」などの優しい言い方でも子供の捉え方としては同じです。

やってみてもいいし、やりたくなかったらやらなくてもいい。

これくらいの感覚が子供の好奇心を育てるのです。

たとえサッカーに興味が湧かなくともそれはしょうがないと割り切るしかないのです。

やってほしいのであればまずは親が楽しむ姿を見せましょう。

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環境②:親が『驚き』を表現する、またその中に『喜び』が感じられると良い

居場所の問題はいったら基礎中の基礎のようなものです。

心の安定なしにチャレンジなんてできません。

そして次に必要になるのは、新しいことにチャレンジしたときの大人の反応です。

ほんの些細なことでも新しくやり始めたこと、親の真似でも良いです。

普段の彼ら彼女らであれば見られないであろう行動を見逃さず、親が驚いて喜んであげることが大切です。

ここではあえて言葉のテンプレートは載せませんが、関係性や親のキャラクター次第で掛ける言葉は変わってきます。

親の方も素直に『驚き』を表現してあげてください。

そしてただ驚くだけではなく、驚きつつも笑顔や声のトーンで『喜び』を表現するのです。

親が驚きつつ喜んでいる姿は、子供からしたらドッキリにかけたようなそんないたずら心も刺激して、更に「次は何をやろうか?」とポジティブに動けるきっかけにもなります。

これは少し難しいことかもしれませんが、子供にはたくさんの刺激が必要です。

その刺激を求めて「あれをしてみたい」「これがほしい」となるのです。

その刺激に対して自ら進んで取り組めることは、子供の知性を伸ばすことにもなるでしょう。

環境③:子供にとって行動に移したときのリスクが多くないか

居場所の問題がチャレンジするための基礎。

そして親の反応がいわば報酬だとすると、これはチャレンジすることにマイナス面がないか、という判断基準になります。

ただここでのリスクというのは大人が考えるような事故や怪我などではありません。

なにかに取り組もうとした時に自分の居場所や報酬などを脅かすものがあるかどうかです。

例えば「〇〇がしたい!」となった時に親が嫌な顔をしたり、マイナスなことばかり言ったりすると子供にとっては『居場所』の危機です。

背に腹は変えられませんから、『居場所を守ろう』と本能的に捉えてしまうのです。

また何かをしてみたときにも「違うよ!それはそうじゃないの!」のようにまず否定的な言葉から入りすぎると、あまり良いイメージは持てないでしょう。

親がするべきこと

①②ではやることは明確です。

まずは子供をコントロールしようと思わず、いつでも帰ってこれる場所を用意しておくこと。

さらには子供の成長、つまり何かにチャレンジする姿勢をリアクションを持って肯定することです。

問題は③です。

「そうは言ってもうちは色々なことをさせてあげるだけのお金なんてないし…。どうしても否定的になってしまう」

「そんな忙しいのに好き勝手動かれても、対応しきれない」

などの声が多いかと思います。

ここで大切なのは「子供の言動に否定はあっても、挑戦する姿勢自体は認められる」ということです。

例えば先程の例のように「〇〇がしたい!」となった時に「うちにはそんなお金ありません!」とただ返すのではなく、

「そうか!〇〇がしたいんだ!それはすごく良いことだよ。」

としっかり伝えたあとで

「でもお金も時間もかかるし、そんなに何個もできないよ。」と否定的な言葉(現実的な問題ですが)を伝えるのです。

何事にもそうですが否定文から入ると、それに相対する人は動けなくなります。

ただ考えすぎもNG。親も余裕を持って接することが大事

しかし、このリアクションや対応について考えすぎるがゆえに親が疲弊してまえば本末転倒です。

なぜなら最初にお伝えした基礎中の基礎である子供の『居場所』が崩れるからです。

子供によりよい環境を与えたいがために基本的なことがおろそかになってしまうなんて本当に皮肉な話です。

何事も完璧を求めすぎず、出来る範囲で心の余裕を考えながら対応できると良いでしょう。

まずは『居場所』である家庭が家族全員にとって安らげる場所であることが重要です。

そのことだけは忘れないように取り組んでいきましょう。

まとめ

春は何かを始める時期とは言っても実際には、新学期など新しい要素が多すぎてサッカークラブに人が入り始めるのはもう少し落ち着いてからが多いです。

新しいクラスや新しい学校に慣れてから、「習い事も考えようか」となるのでしょう。

そのため焦らず、今の時期から子供の環境を整えることだけでも始められるとよいかと思います。

そうすれば落ち着いた頃に、子供自ら言い出すのではないでしょうか。

好奇心の強さを消さないように育てましょう。

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