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落選・怪我・敗北は良いこと⁉~捉え方と行動~

最近ではサッカーのエリート育成が進んでいますが、その中で思ったようにいかない選手・保護者が出てくるものです。

セレクションや一つの大会などを目標にしていただけに、その精神的ダメージはとても大きいかと思います。

しかし、我々指導者はそのマイナスな出来事も前向きに捉えています。

それは一つの悪い結果があったとしても本当に素晴らしい選手であれば何の問題もないことが分かっているからです。

また、たとえ現時点で素晴らしい選手でなくても、その挫折の生み出すパワーを当事者が上手く利用できれば良い方向に進むこともよくある話です。

何も心配いりません。

今回の記事で落選・怪我・敗北に対してどうふるまうべきか、そしてそれがどうつながるかを解説します。

挫折を乗り越える

セレクションなどに落選した後の行動

クラブチームのセレクションや選抜から落選してしまった後も、サッカーは続いていきます。

そうなったときに、あまりにも所属チームや選抜チームに依存してしまうと投げやりになってしまいがちです。

つまり「あそこのチームに入れなかったら、上手くなれない」「あのコーチに色々教えてもらえないのなら上手くなれない」と端から”教えてもらう”を前提でいることがその子のサッカー人生を狂わすことになるのです。

そうならないように落選後でも、常に謙虚な姿勢で自ら学ぶことをしなければなりません。

自分に足りないことを考え、試合を見たり、人に聞いたりしながら自主練習も意識的に行っていく。

このような姿勢が大事になります。

怪我したときの行動

怪我はしないに越したことはありませんが、必ずしもすべてが悪い方向に働くわけではありません。

まず怪我をすることで、どれくらいの痛みで練習をやめるべきかを学ぶことができます。

子供はサッカーがしたいばかりで無茶をしますが、それによって大人になった時の怪我との向き合い方が上手くなります。

そして違う視点からサッカーを見られるので今までの凝り固まった考えを改められるチャンスでもあります。

子供のころは誰しもが思い込みや決めつけがあり、多角的に見れません。

これを機に、やりたい気持ちを押さえて何回か見学できると良いでしょう。

敗北した後の行動

負けた後は分かり易いです、なぜ負けたのかを考え改善しましょう。

指導をしていても、勝っている試合で何かを学ばせる方が難しいです。

なぜ失点してしまったのか、なぜ決定機を作れなかったのか、またはなぜ決定機を逸してしまったのか。

その解析をして悔しさを糧に練習すればより良くなることは間違いないでしょう。

そしてそれは、負け試合から逆転するチャンスでもあります。

勝っている試合で力を発揮できるのは当然のことです。

しかしチームが悪い時にその状況を改善して盛り返す力は今の日本に足りない力の1つです。

負けた試合の途中で何ができたかを考えることによって、勝ちチーム以上のものが得られるはずです

指導者としての考え

選手の育成は長期的に見てあげることが大切です。

期待されていた選手がいつの間にか消えてしまうのはよくある話です。

前述した通り、一見ネガティブに見える状況が選手としてだけではなく、一人の人間として成長させてくれることはいくつもあります。

それは逆に、順風満帆なサッカー人生を送っている人ほどこのチャンスには巡り合えないということです。

そのため長い目で見たときにどの選手がどうなるかなんて誰にも分らないのです。

そしてサッカーを続けていれば必ず自分より上手い選手と出会います。

ユースで、大学で、プロで、はたまた海外で。どこで出会うかは分かりませんが。

その時にその壁を乗り越えるための準備が出来ているのは、何度も苦難を乗り越えてきた選手です。

なぜなら「努力で差を埋められるという自信」を経験から得ているからです。

自ら考え、人の話にも耳を傾け、たくさん試合を見て、たくさん練習する。

これをなるべく若いうちから経験する必要があります。

これができていなければたとえ将来、強いチームに入れても成功は期待できません。

なぜならチームメイトはみんな同じ練習をするからです

また同じ環境で同じものを見ます。

そこにいるだけでは差は埋まりませんし、上手くもなりません。

結局は親頼み

そしてどのように苦難を乗り越えさせるか。

誰しもいずれ壁にぶち当たります。

その時に前向きに捉えるためにはやはり結局、「親の力」が必要なのです。

前向きになれる言葉や、励ましの言葉、そしてサッカーなんかできなくても家族の一員として、帰ってくる場所があることを伝えてあげてください。

まとめ

先日の日本代表の発表がありましたが、選ばれるのは特徴のある選手、そして複数ポジションできる選手でしたよね。

そうなるためには個性的な経験を経て特徴的な選手を目指すと同時に、与えられた役割を前向きにこなして自分のものにする必要があります。

「若い時の苦労は買ってでもせよ!」ということですね。

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