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楽しくなくなる⁉Jr.ユース年代の難しさ

今回なぜこの記事を書こうと思ったのかというと、中学卒業と同時にサッカーから離れる子供が少なからずいるからです。

そして今小学生で楽しくやっている子供でもそうなりかねません。

保護者の方にはそうならないように、一緒に楽しみつつも長期的な目線で厳しさを伝えていってほしいと思っています。

Jr.ユース年代を乗り越える

ジュニアとジュニアユースの違い

モチベーション

小学生まではサッカーに対する敷居も低く、色々なモチベーションの子供がサッカーをしています。

別のスポーツをしながら友達がいるからやっているだけの子や、運動不足解消のために入れられている子供もたまにいます。

そして指導者もそれに合わせて多少の温度差は受け入れざるを得ません。

そんな中、完全勝利主義の強豪クラブに所属している子供たちは勝利を積み重ねていきます。

これがジュニアユース年代になるとジュニアと比べてどのチームもモチベーションが揃ってきます。

なぜなら強豪でないクラブのエース選手や黙々と向上心を持って頑張ってきた選手が一つのチームに集まるからです。

そうなってくると、小学生の時のように勝利を積み重ねるということが難しくなってきます

今まで3試合したら2試合は勝てていたのに3試合未勝利なんてこともあるでしょう。

上手くなるスピード

ジュニア年代では最初はみんなが下手くそです。

そこからたくさんボールに触れることで技術は飛躍的に伸びていきます。

色々なキックを身に付けたり、ボールコントロールが上手くなったりと、やればやるほど伸びていきます

以前の記事でも話しましたがこの年代の子たちの学習の基本はトライ&エラーです。

言われたことから正しく学習するのは難しいのです。

そのためプレーした数、トライした数がそのまま技術に直結し、技術の幅もそう広くはありません

そのためジュニアユース年代からの技術はそれらを極める作業になってきます。

この極める作業はなかなか成果が出にくく、子供の心理的には小学生から技術が伸びなくなったとも感じるでしょう。

個性

ジュニア年代では体の大きさ、スピード、技術などに大きな差があり、それを個性としてプレーできます。

早熟の子はパワーで、足の速い子はスピードで、サッカー歴の長い子は技術で、個性を出して相手を翻弄することができます。

しかし体の大きさは逆転し、スピードも差がなくなり、技術も日を重ねるごとに同じくらいのレベルになってしまいます。

そうなってくるとその子のサッカーをする楽しさが変わってきてしまうかもしれません。

クラムジー

ジュニア年代はゴールデンエイジと呼ばれ、技術を身に付けるのにもってこいの時期です。

それはなぜかというと幼少期と比べて体が思い通りに動かせるようになり、尚且つ形態が安定しているからです。

要するに身長が伸びないし、体も動くから反復練習が身になりやすいということです。

しかし中学生にもなると成長期が始まり、身長・手足の長さが変わってきます。

これは菜箸(さいばし)でご飯を食べるようなもので、慣れるのに時間がかかります。

そして慣れたとしてもまたサイズが伸びるので更に時間がかかります。

そんな時期とは知らずに過ごした選手は「中学生になって下手になった」なんてことも感じるかもしれません。

親のするべきこと

保護者の方には是非色々なことを学んでそれを上手に伝えてあげて欲しいと思っています。

そのためには普段からの関係性が非常に大事です。

悩みやできなかったことなどを話せるようにいつでも聞き役・相談相手になってあげてください。

喋ったことに対して怒ったり、喝を入れたりしていては話してくれなくなるかもしれません。

そしてそれを打ち明けてくれたタイミングで「大丈夫だよ」と今回のようなことを伝えてあげてください。

また、ジュニア年代のうちから調子に乗らないように言っておくのも良いかと思います。

謙虚さが向上心の種ですからね。

上達の種、「謙虚さ」を身に付ける重要性 ジュニア年代で活躍できていない我が子に対して、必要以上に結果を求めていませんか? 「こうすればあの子みたいに上手くなれるぞ!」や...

ジュニアユース年代の長所

ここまでの話だとお先真っ暗という印象になってしまいそうなので、良い話もしておきます。

中学生くらいの子供は身長も伸びますが、脳の発達も著しいのです。

脳の高度な思考を司る部分がこれくらいの時期から成長し始めるため、より戦術的な思考力は伸ばすことができます。

試合中の立ち位置、パスの出しどころ、ボールの受け方、更には練習の取り組み方なども考えることができるはずです。

まとめ

サッカーが上手なのに「楽しくない」と辞めてしまう子供が少なからずいることが本当に悲しいです。

もちろん我々指導者の力不足もありますが、今回のようなギャップに苦しんでいる子供がいることも確かです。

この記事で少しでも若くしてサッカーを離れる子供が減ることを願っています。

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