技術・考え方

【得点力を高める】キーパーと1対1「体を開いて」「フォアポスト」⁉

今週も久保選手がやってくれました。

その映像がこれ。

流れるようなフィニッシュワークに惚れぼれしますね。

そんなことよりこのフィニッシュの際の形に注目してみてください。

右サイドから遠いポスト(フォアポスト)を狙うのにわざわざボールを少し追い越し、体を開いて左足で決めています。

久保選手が左利きということもありますが、体を開いて打つこのシュートフォームはプロの試合でよく見かけるものなのです。

今回はなぜこのような一見ややこしいシュートフォームが持つ利点をお伝えできればと思います。

キーパーの基礎を知ると利点が見えてくる

これは考えてみると当たり前のことなのですが、サイドから打ってくる相手に対してキーパーは中心より少しそちらのサイドにポジションを移動させます。

これにはゴールとボールの距離の問題もありますし、斜めにゴールを見ている相手選手に対してゴールを小さく見せる効果もあります。

そこを考えるとシュートコースは近いポスト側より遠いポスト側に大きく開いていることがわかり、選手はそちらを狙うことが第一選択となるのです。

一番のメリットは選択肢の多さ

しかし「どちらの足でどのように狙おうと、遠いポストは狙える!」と言われればそれまでです。

確かに久保選手のような場面で右足でフィニッシュも可能ではあるのです。

それでもあのようなフィニッシュの形が生まれるのはなぜでしょう?

それは得点が決まるか否かの最後の局面で選択肢をより多く持てることが一因と言えるのではないでしょうか。

どの選手もボールを右足か左足かどちらかの足の前に置きます。

そしてそのボールを同じフォームで蹴れる角度は体の向いている方向から逆足側に90度弱程度です。

これを体を開かず右サイド右足で持つと狙えるのはゴールのある角度だけになります。

内側にドリブルで運ぶことも考えられますがこのとき進行方向に対して逆らうように曲がる必要があるためスピードは落ちますし、キーパーは反応せず下がって良いポジションを取れば危機を防げる可能性すらでてきます。

また内側に入るということはその間にディフェンスの選手が戻って来かねません。

ただ逆足だとシュートをキャンセルしてドリブルで運ぶ方向がそのまま進行方向になるため、最後までより多くの選択肢を持つことができるのです。

「インカーブ」も味方に

またインサイドで遠いポストを狙う時、カーブをかけることでさらなるメリットも生まれます。

ポストを外れたはずのボールがゴールに吸い込まれるのです。

これができればキーパーは更に警戒する範囲が広がることでしょう。

今回の久保選手のゴールがまさにそれです。

逆足で打つときに比べてニアに広く、フォアに広く選択肢を持てるシュートフォームを身に着けない手はありません。

角度がない正面でも使える

そして今回の技術のメリットとして、キーパーと一対一であればどのような状況でも使用可能だということが挙げられます。

ボールの持ち方さえ身につけてしまえばたとえ角度のつかないゴール正面でも使えるのです。

ただそうは言っても、真正面であれば持ち出しなどで蹴る足と逆サイドに若干逃げる必要はあります。

しかしその僅かな角度とフォームだけでゴールの確率は一段と上がるはずです。

上田綺世選手や古橋亨梧選手などもこのシュートの形をよく使いますので見てみても良いかもしれません。

まとめ

今回のように理屈を理解できてないにしろ、やはりプロのプレーを参考にするとあらゆる場面での成功確率は上がります。

センスを磨くには試合をたくさん見るのが一番。

子供がどうしても見ないという方は下の記事を参考にしてみてください。

「サッカー=楽しい」の環境づくりが大切です。

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私もそうでしたが強制的に見せるのは逆効果です。

取り返しのつかないことになるのでやめましょう。

それと好きな選手を作るのも試合を自発的に見るようになるのでおすすめです。

是非試してみてください。

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