指導者の最も大きな目標は日本サッカーを強くする、ということです。
ただ強化するだけであれば、それぞれの指導者がそれぞれの所属チームを強くすれば良いだけの話です。
しかし現状日本サッカーは大きく停滞しています。
日本の教育の問題点、社会的な価値観、文化的な側面などたくさんの原因はあるかと思いますが、それらはすぐには変わりませんし、変えられる人も限られています。
今回は育成年代の指導者が普段どんなことを課題だと捉えて指導に取り組んでいるか。
また何を考えて普及に携わっているかを知ってもらうことで、子供に関わる大人たちにも日本サッカー界全体での取り組みに加わってもらえたらと考えています。
日本サッカーを考えることが、我が子を強くすることにもつながり、健全な心身の発達にもつながるはずです。
サッカーの価値を高める
日本の課題として協会をはじめ、各クラブが考えているのは日本におけるサッカーの価値を高めることです。
技術・戦術などではなく、サッカーの価値を高めることによって日本サッカーは強くなるのです。
経済的な価値
日本と海外を比べたときに一番違うのがサッカーの経済的な価値です。
シンプルに言うとサッカーの収益性とも言えます。
スタジアムに観戦に行く人の数。
テレビで観戦する人の数。
その人数がサッカーの社会的な価値を生み出し、受け皿を広げ、職業として成立させることが出来ます。
現在サッカー選手としてのみの収入で生活できている人は何人いるでしょうか。
その人数を増やすことが我が子の夢をかなえることと直結しているとは思いませんか?
娯楽としてのサッカー
サッカーの価値を上げる最も簡単な方法はサッカーのプレーヤーを増やすことです。
経験者であれば「自分ならこうする」や「こんな発想すごいな」など、専門的な見方で楽しむことが出来ますし、何よりサッカーに対しての壁がありません。
しかし日本でのサッカーは競技としての意識が強く、一つの娯楽としては見られていません。
その結果、競技を辞めた人からサッカーを離れていき、それが価値の低下に繋がっています。
いつでもサッカーのできるグラウンド、友人と汗を流せる個人の社会関係力、そして娯楽の1つとしてのサッカーに対する意識。
それらの問題をクリアしていくことでプレーヤー人数が増え、サッカーの経済的な価値だけでなく、社会的な価値も向上するはずです。
未経験者がサッカーを論ずる
一番難しく、一番伸びしろがあるのが「競技未経験者のサッカー好きを増やす」ということです。
もっと言えばサッカーをほとんどしたことない人が、戦術・選手・監督に対して論ずることのできる社会です。
こんなことが成立するのかと思われる方がおられるかもしれませんが、これを現に日本で再現しているスポーツがあります。
それが野球です。
野球をしたことがない人でもお気に入りのチームがありますし、昨日の試合について語ります。
それをサッカーでも再現できれば、サッカーの価値は間違いなく高まるでしょう。
育成か、強化か、普及か
ここまで聞けば育成年代に欠けているラストピースに気付いていただけるかと思います。
指導者の能力も高く、選手・保護者の意識も高い昨今、足りていないのはサッカーを楽しむだけの場であり、そういう考えです。
要するに普及です。
日本の全チームが普及をあと少しずつでも考えることが出来れば、数年後にサッカーの価値は飛躍的に上がり、それに伴いレベルも引き上げられるはずです。
普及するべきサッカー
楽しみ方
これまでのことを踏まえてどのような普及をしていけばいいかというと、1つはサッカーの楽しみ方を教える、です。
ゴールが無くてもサッカーはできるという事。
年齢が違ってもサッカーはできるという事。
楽しめるようにルールを変えてもいいという事。
などです。
これらの楽しみ方を伝え広めることで子供にとってサッカーがみんなで楽しみやすい娯楽になるはずです。
社会性を身に付ける
そしてもう一つが子どもが上手に遊ぶための、経験の場を持たせるということです。
子どもが自分たちだけで遊ぶには、責任感・忍耐力・協調性などのたくさんの能力を必要とします。
これらを身に付けられるようにそのための大人のいない遊び場を提供する必要があるでしょう。
詳しくは下の記事を。
まとめ
今回の記事で我が子に関係ないと思っていた普及活動が実はとても関係のあることだと分かって頂けたかと思います。
今後も日本サッカーはどんどん進化していきます。
それを助ける意味でもサッカーに関わる全ての大人が少しずつ普及の意識を持ってもらえたらと思っています。
日本サッカーを強くしていきましょう!
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