技術・考え方

止める蹴るは手段⁉「目を揃える」とは?

「止める・蹴る」という言葉やその重要性がサッカー界に周知され始めたのは川崎フロンターレが躍進したときからと言われます。

このときの監督が現セレッソ大阪技術委員長の風間八宏氏で「風間サッカー」と呼ばれるクリエイティブなサッカーにファンは熱狂しました。

そのサッカー観が世間に広まりつつある中やはりご認識も生まれるようで、先日YouTubeにアップされた動画で「止める・蹴る」を追求する真意について語られていました。

この動画の40分前後あたりです。

「止める・蹴る」を追求したあとは、次のステップ。

その使い道も理解していきましょう。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓参考図書です。↓↓↓↓↓↓↓↓↓



ボールが止まることで「いつ」を合わせる

まずなぜボールを止めるのか、というところから。

これは限りなく短い時間軸でお互いの目的を合わせるためにあります。

つまり「今だ!」というタイミングを共有できるためです。

これを風間氏は「いつ」という言葉で表します。

風間氏が考えるのはいつも普遍的なことばかりです。

「右に動いたものはすぐには左に動けない」など人間である限り間違いなく成立する理論を掲げ、それを実践するために動いています。

以前セレッソ大阪で高校生の試合に小学5年生が出たことが話題になりましたが、それも理想のサッカーが実現できれば体の大きさは関係がないということなのでしょう。

同じタイミングで同じ場所に、待ち合わせのようにパスを合わされたら相手には対応しようがありません。

味方の動き出しではなく、相手を見る

「いつ」という同じタイミングが図れたら次は「どこを狙うか」という場所の話になります。

これに関して風間氏は出し手も受け手も「相手を見る」そして「相手の逆を取る」と言います。

一見普通のことに感じますが、これにはもっと深い意味があります。

相手DFもマークする選手とパサーを常に見ているわけで、それと同じものを見ていてはボールが繋がらないという理屈です。

ボールを止めて顔を上げた瞬間に、攻撃するべき相手DFを見る。

そしてその時相手がどの方向に動こうとしているのか、またそれによってどこにスペースが生まれるのか。

動いた逆側には反応しようもないスペースが生まれるはずです。

このときのスペースは小さくても構いません。

そのスペースが「待ち合わせ」をするポイントです。

また受け手も常にマークされている相手DFを一番に見ます。

一番に見るのはボールではありません。

そして同じく逆を取ります。

このようにすることで相手がボールを奪うことが不可能なパスが生まれるのです。

「目を揃える」とは

ここまでのお話でなんとなくわかったかもしれませんが、「目を揃える」とはつまりこれらの共通認識を揃え、見るものを揃えるということなのです。

実際にはこれだけではなくもっと多くの共通認識がありますから、チームを成熟させる上ではより深くはっきりと「目を揃える」必要があるのです。

まとめ:部分的に知るだけでなく、全体像を知る必要がある

ここまで「止める・蹴る」の活かし方をお伝えしてきましたが、結局はプレーするチーム内で考えが共有されていないと意味がありません。

そしてこれら話は「パスを通す」という部分だけの話で、大事なのは何を狙うためにパスを通すかという部分かと思います。

また、「相手を見る」というだけでももっと細かく、「風間サッカー」を理解するにはこの文量だけでは確実に足りません。

今回は「止める・蹴る」という言葉が独り歩きをしていたことで出た話でしたが、この記事を読んだだけでもまた同じようなことが起こるのだと思います。

風間氏の著書は読みやすく分かりやすいのでぜひ読んでみることをおすすめします。

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