育成年代のサッカーを経験している保護者の方であれば、1人や2人は「ん？」と思う指導者に出会われたことがある方も多いかと思います。
実際問題そういう人は少なからず存在します。
そしてこの世界に長いこといると「あの人どうしちゃったんだろう…」みたいなことがよくあります。
これは人間の性質上、指導者をする人の通る道なのかもしれません。
自分のことを思い返しても、今では恥ずかしくて言えないことを言ったり、調子に乗って少し横柄な態度を取ってしまったりと反省することが山ほどあります。
しかしそこに気づかずサッカーライフを満喫してしまっている方もいて、その人達が前述したような「ん？」の人なのだろうと思います。
今回は何も役には立たない情報かもしれませんが、指導者がおかしくなってしまう状況やその時の行動などをお伝えし、最後にはその対処法も提案できればと思います。
なぜ指導者がおかしくなる？
これにはいくつか理由があると思いますが、もっとも考えられるのはその「立場」にあるかと思います。
まず指導者なので、どうしても普段の生活より自分の言う通りに人を動かす回数・経験が増えてきます。
また保護者の方々にも、形式上とはいえ感謝されることも増えます。
このためどうしても、人々の上に立ち感謝されまくっているという状況が出来上がります。
この状況が多くの指導者をおかしくしてしまっているのでしょう。
人は自分が権力を得たと思うと脳が萎縮するという話もあります。
少し俯瞰してみれば分かりそうな自分の状況も理解できなくなっている、というのが正しいのかもしれません。
誰とは言いませんが、すべてを知ったような態度で保護者さんと接したりしてしまうヤツもいるとかいないとか。
そうです。過去の私です。
またこれは自分ではありませんが、ひどい人では子育てにまで文句を言ったり、親がサッカーに関わること自体を全否定する人もいました。
これは完全にサッカーのコーチの影響できる範囲を超えており、全知全能感に歯止めが効かなくなった状況だと言えるでしょう。
チームの看板やその年の強さで豹変する人も
これも「立場」の話になってくるかもしれませんが、大きい規模のクラブにいる指導者はこのような傾向が強いように感じます。
チームの看板に対して、周りの指導者も丁重にもてなしますからそれが人によってはネジの外れる原因になるのだと思います。
またエースの加入によりひと度強くなったチームの指導者でも急に豹変したかのように態度がデカくなる方もおられます。
これは私ではありませんよ。
ただこの気持ちも少なからずわかってしまうので、今後も気をつけたいところではあります。
指導者の中には社会経験がない人も。指導者も周りの環境が大事
指導者の中には学生あがりから指導を始め、そのままこの業界に居続けている人間もいます。
その多くは熱意に溢れ、酸いも甘いも知った尊敬できる方たちなのですが、やはり一部にはその経験の無さから非常識な行動を取りがちな人もいます。
「ん？」と思うような指導者の中にはこの「単純に経験が少ないだけ」というパターンも存在しているのです。
いずれにしても「これらは普通じゃないんだぞ！」と指導者の教育もできる代表者のいるチームが望ましいでしょう。
おかしくなってしまった指導者の行動
おかしくなってしまった指導者の行動は驚くほど似ています。
まず先程言ったような形で全知全能感を得た後に、「あれはあぁするべきだ」や「あいつはなんにも分かってない」など持論が止まらなくなります。
そして自分に進んで接してくれる人に横柄な態度をとりはじめ、そこでも白黒はっきりした持論を連発します。
同時に権威的にもなり、自分より上だと思う指導者に近づき更に拍車がかかっていきます。
その権威的な感覚が強まると周りにいる指導者を見下すようになってきます。
自分の中で何かしらの順位付けをしてしまうのでしょう。
幸い私はここまでには至りませんでした。
そんな指導者にあたってしまったときの対処法
最後に対処法です。
身も蓋もないことをいって申し訳ないのですが、これにはそのチームを避けるもしくは辞めるしかありません。
もちろん子供の友達関係などは考慮しなければなりませんが、この問題のみならず少年サッカーの一番の問題は『市場原理が働いていないこと』にほかなりません。
普通であればおかしな指導者がいて、保護者もしくは選手に害をなしているのであればそこから人が離れ、よりよい環境に人が移るものです。
それにより組織の改善が図られ、もし図られないようであれば消滅の一途を辿るだけです。
本当であればそうあるべきだと私は考えます。
まとめ
これを読んでくれた方が、少しでも素直に感じたままにチームを選んだり代えたりしていただければと願っています。
そのことが日本の指導者を育て、サッカー界を健全化するはずです。
今ではなくなりつつありますがスポーツ界の暴力問題もなくなるまでには相当長い時間がかかっています。
その間の子どもたちは被害者です。
一人ひとりが思ったように素直に動くことでスポーツ界は健全化されていくはずです。
ぜひともによりよい環境づくりをしていきましょう。
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