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なぜサッカーでは『小さい選手』が活躍できるのか。伸ばすべき特徴を解説

スポーツはその競技特性によって活躍するために必要な身体的特徴が異なります。

バスケットボールやバレーボールでは背の高い選手が重宝されますし、ラグビーでは体格の良い(筋肉量の多い)選手たちの姿が印象的でしょう。

その中でも特にプロ選手における身長の偏りが少ないのがサッカーです。

2m近くあるスタープレーヤもいれば170cmしかないスタープレーヤーも数多く存在します。

高い選手としてはアーリン・ハーランド(194cm)、ズラタン・イブラヒモビッチ(195cm)、ティボー・クルトワ(200cm)。

GKまで入れるとかなりいそうです。

かたや小さい選手は、リオネル・メッシ(170cm)、ベルナルド・シウバ(173cm)、アントワーヌ・グリーズマン(176cm)、久保建英(173cm)、チアゴ・アルカンタラ(174cm)、ルカ・モドリッチ(172cm)。

さすがにキーパーはいませんが、こちらも引けを取らないくらい名前が挙がります。

今回はそんな『小さな選手』がなぜサッカーでは成功できるのか解説していけたらと思います。

両親の身長があまり高くない選手はこの特徴を知ることによって、身体的特徴を100%フル活用できるはずです。

身長が伸びないことをマイナスに考えず、有効活用していきましょう。

『小さい選手』のイメージ

皆さん、小さい選手にはどのようなイメージがありますか?

このイメージに小さい選手の強みが隠れています。

おそらく冒頭で紹介した『小さな選手』の特徴として、「違いを生み出す創造性」や「試合を操る戦術眼」、「ゴール前での打開力」などが挙げられるのではないでしょうか。

しかしこれらの言葉はかなり抽象的で、更には身長が低いことと関係なさそうに感じます。

「ないから頑張っている」説などには無理がある

よくこのイメージと低身長を結びつける説明として

「小さい選手は身長で勝てない分よく考えるんだ」とか

「頭から足までが近い分、ボールを扱いやすいはず」など言われます。

しかしこれらはあまりにも無理矢理感のある結びつけであり、どう考えてもこれだけで説明できるものではありません。

なぜなら、どう考えても前述したイマジネーションあふれるプレーヤーは身長の低い選手に多いからです。

大きくてメッシのようにプレーできる選手はいませんし、今後も出てこないでしょう。

これには必ず理由があります。

『小さい選手』の本当の強みとは「動き出しの速さ」

『小さい選手』とはもちろん身長が低いです。

つまり手足だけでなくすべての筋肉が大柄な選手に比べ短いことになります。

筋力は筋肉の断面積に大きく関係すると言われています。

それでは力を発揮する「速さ」に関してはどうでしょう?

答えは「筋の長さ」になります。

基本的には筋が長いほうが速いと言われています。

ここまで聞くと「身長の大きい方が有利じゃん」となるかと思いますが安心してください。

短い筋にも長所があり、それは

”重いものをゆっくり動かすのが得意”

というメリットです。

反対に長い筋は”軽いものを早く動かすのが得意”です。

これはつまり、短い筋のほうが「動き出し」が速いということになります。

加速してしまうと身長の大きい選手のほうが有利ですが、数メートルの勝負であれば身長の低い選手が負けることはないでしょう。

これはサッカーのゴール前において、これ以上ないメリットになります。

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足の振りが速いのも『小さい選手』

また細かいタッチがし易いのも『小さい選手』の特徴と言えます。

先程の「動き出しの速さ」に加えて、関節から見た半径が短いことによる「足を振りの速さ」も『小さい選手』は有利になります。

長さの違う振り子に同じ重さのおもりをつけたときに振り子の速度が変わるのと同じで、短い足は振る動作では長い足と比べて早く動かせます。

これにより細かいプレーの一つ一つが大柄な選手に比べて早くなるのです。

『小さい選手』は持っている”時間”が違う⁉

以上のことから『小さい選手』の特徴を考えてみると1つの仮説にたどり着きます。

それは小さい選手と大きい選手を比べたときに『持っている時間が違う』のではないか、という説です。

サッカーは予測の連続です。

常に先を読んで準備し、動作します。

先程の理論では、その時動作を始めてから動作を終えるまでが『小さい選手』のほうが速いということでした。

ということは「相手を避けるぞ!」と思ってから実際に動いて交わすまでの動作が速いということです。

これが大きい選手であれば自分の反応速度も加味して少し早めに「避けるぞ!」と決断しないと避けきれません。

つまりここに二者間における「時間(余裕)の差」が生まれるということになるのです。

またこれは「蹴ろう!」とする動作にも同じくです。

これらのことから密集しがちで、かつ大柄な選手の多い相手ゴール前ではよりたくさんのことを考え実行することができるのです。

これが『小さい選手』が活躍できる秘訣と言えるでしょう。

身長はあるに越したことはない

ただここまでのことを踏まえても「『小さい選手』になろう!」とは言えません。

見比べてもやはり試合を通して必要になるのは大柄な選手の場合が多いからです。

また同じ能力であれば170cmより175cmのほうが良いですし、ポジションの幅が広がればそれだけ自分を活かす方法も増えるはずです。

いつも言いますがサッカーでは性格も含めた「パーソナリティー」が非常に大切です。

その生まれ持ったパーソナリティーを活かすためにも複数ポジションできる180cmを目指すことができるのなら、それが一番でしょう。

身長を伸ばすには適度な運動、栄養バランスの取れた食事、良質な睡眠です。

身長を伸ばす努力を続け、成長が止まったときに自分のプレースタイルを考えるようにしましょう。

まとめ

冒頭でもありましたがサッカーは数少ない、身長の偏りが少ないスポーツです。

それが魅力の1つであり、子供が夢を追い続けられる良さでもあります。

決して「身長が低いから」と諦めず、自分の生きる道を模索していきましょう!

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