子どもをサポート

子どもの成長のために親ができることは

我が子に対して親がするべきことは昨今の注目すべきトピックであり、大枠ではご存じの方も多いかと思います。

年齢に応じた適度な関わり、見守り、褒めること、躾…。

これらのことには、今では多くの人が気を遣っているはずです。

子どもに元々備わっている成長過程を崩すことなくのびのびと発育するためにはとても大切なことです。

そうすることでそれぞれの個性的な側面も大事にしつつ、社会の一員として成長できることでしょう。

しかしこれはいわば「ゴールのない成長」です。

少しわがままだったり、怒りっぽかったり、臆病だったりするのは個性の範囲内ですからそれで悪いとかではありませんし、そもそも悪いなんて言われても子どもは困ってしまいます。

躾に関してもそうですが、『指導』や『教育』と言ったものには目標とされる”ゴール”が存在します。

『挨拶をしてほしい』

『ご飯をしっかり食べてほしい』

「外出先で周りに注意しながら歩いてほしい」

など。

それこそサッカーなどでも「ドリブルを上達してほしい」や「シュートが上手になってほしい」などあるかもしれません。

今回はそんな『ゴールのある成長』への適切な促し方をお伝えできればと思います。

【前提として】指導者に求められるのは「発見に導くこと」

前提として、よくライセンス講習の指導教本に書いてあるのは「Guided Discovery(発見に導く)」です。

これはサッカーに関わる大人に対して「正解を与えるだけではなく子ども自身が正解を発見できるように関わっていきましょう」のようなことが書かれています。

方法論としては「問いかけ」や「デモンストレーション(お手本)」などでしょうか。

コーチングとティーチング

これもまたよく言われることですが「発見に導く」と言っても、教えること(ティーチング)も大切です。

元々まっさらな状態の子供に対して、答えにたどり着くまで待っていたら埒が明かないことも往々にしてあるからです。

このバランスが常に悩みの種で「ここは教えるべきだろう」と思っていてもやっていくうちに間違える過程そのものが大切なことに気づいたりもします。

ようは「教える」は近道、「教えない」が遠回りなのです。

近道はすぐ到着できますが、そこまでの景色などは楽しめません。

別の道で行けば見れたはずの景色は、その後の成長に大きく関わる刺激かもしれないのです。

「発見に導く」とはつまり、成長に関わるかもしれない刺激・経験を勝手にチョイスして、旗を立て、あえてそこを通るように促すことというふうにも言えるかもしれません。

「問いかけ」と「デモ」は意外と使えない

すぐに教えるだけでなくその過程を通していくつかのことを学んでほしいと思ったとき、自分の中である程度の順路を描けたとしましょう。

しかし相手が子供だとなかなか上手くはいかないものです。

予想だにしない方向へあるきだすことなんて指導をしていればよくあることです。

そこで教本で覚えた「問いかけ」と「デモンストレーション」の出番です。

しかしこれが意外と返事が出てこなかったり、そもそも聞かない・見ないなんて方が当たり前なのが現実。

ようはある程度モチベーションを自分の中に持てていて、知能が備わっている子でないと機能しないことに気づくのです。

もっと言えば「問いかけ」や「デモンストレーション」というのは答えへの誘導になってしまいがち。

大人は自然とやっているつもりでも、子供の中では「あぁ、こう答えてほしいのか」とか「ここを真似してほしいんだろうな」のように大人の望む考えを汲み取ってしまいます。

これでは目隠しをして順路を行くようなもので、「正解を与える」とほぼ同じ行為と言えるでしょう。

経験もなにもあったものではありません。

大人がするべきは「経験を認識させること」

ここまで読んだら子供が成長するために手を加えられる範囲の少なさに気づいたことでしょう。

実は子供が近道を通るか遠回りをするかなんてのはそれほど大きな問題ではありません。

たまたま近道に気付ける子もいるかも知れませんし、毎回のように遠回りを選んでしまう子もいるはずです。

しかしそれも個人差。

大事なのは失敗に限らずですが、経験をした時それを子供に認識させることです。

「思ったよりボールが右側に飛んでいっちゃったね」

「ドリブルでかわせたけど相手が速かったね」

のような感じです。

本当に起きた現象を共感するように伝えるだけ。

子供は基本的にみんな”感覚派”ですから、放っておいたら同じような失敗を繰り返します。

なかなか何が起きたか認識できないことが普通なのです。

それを繰り返すうちに『感覚』が研ぎ澄まされて『認識』になります。

しかしこれを大人が『感覚』から『言葉』に一度置き換えてやるで『認識』に変わるスピードは格段に早まります。

木の幹を一生懸命くり抜いて木箱を作るより、木板6枚に加工して渡してやったほうが簡単に作れると言った感じでしょうか。

分かりにくい例えで申し訳ありません。

ただこの時に大人がある程度の順路だけは頭の中に持っておくことをお忘れなきようお願いします。

必要であろう刺激・経験を認識しておくことでサポートはよりスムーズになるはずです。

まとめ

「ゴールのある成長」には「経験を認識させてあげること」が必要です。

近道を通ってもそんなに良いことはありません。

もし子供が運良く近道を通っていたとしたら、その後に起こる苦い経験に備えておく必要があるでしょう。

その時はまたその事象を認識させてあげればよいのです。

選手それぞれの道を辿って戻れば、遅かれ早かれみんなが同じ要所を通っていることが分かります。

「あぁ、あのとき近道を通ったからこの壁にぶつかっているんだな」と感じることもしばしば。

ぜひ子供にたくさんの経験をさせてあげてください。

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