教育・子育て

見落とされがちな”プレゴールデンエイジ”にすべきこと

ゴールデンエイジなどは色々なところで取り上げられていますが、その前段階も非常に重要です。

なぜゴールデンエイジが大事なのか。

ここを理解することでそれまでに子供が身に付けるべき能力、やるべきことがはっきりしてきます。

この記事ではサッカーのエリート化が進む昨今で忘れられがちな「プレゴールデンエイジ」について知って頂ければと思います。

ゴールデンエイジとは

だいたい10歳~13歳くらいまでの成長期前の年代を「ゴールデンエイジ」と呼びます。

ここで大事なのは

  1. 形態が安定していること
  2. 神経系が大人とほぼ同じくらいまで成長している

の2つです。

「①形態が安定している」とは

簡単に言うと「身長が伸びない時期」であるということです。

身長が伸びる成長期は「クラムジー」と呼ばれ、扱う手足の長さが変化することによって、思ったような運動ができなくなるということが起こり得ます。

ということは、逆に身長の伸びない(形態の安定している)時期では

「ボールをこう扱えばこうなる」という経験を積み重ねることができ、

このような経験が技術を身に付けるためには非常に重要なのです。

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神経系の発達とは

小学3年生前後くらいになると、幼児期・低学年くらいまでのぎこちない動きからスムーズかつスピーディーな動きができるようになります。

これを可能にするのが”跳躍伝導”と呼ばれる神経系の発達です。

専門家ではないので、メカニズムなどは割愛させていただきますが、これくらいの時期には大人とほぼ変わらないくらいまで発達していると言われています。

プレゴールデンエイジとは

簡単に言うとゴールデンエイジより前の年齢、となりますが、ここでは上記の「神経系の発達」から「形態の安定」の間の期間、約一年間として話します。

プレゴールデンエイジをどう過ごすか

ここで気になるのは神経系が発達し、ゴールデンエイジを迎えるまでの約一年間をどうするかですよね。

身長はそこそこ伸びているけど、神経系は発達しきっている。そんな時期です。

結論ここでは「動作の基礎」を身に付けるべきです。

例えばキックの技術練習をするにしても、ドリブルの技術練習をするにしても身体が思ったように動かなければ意味がありません。

キックでは回旋運動、ドリブルでは走ることやステップワークなどが必要になってきます。

これらの動きを「遊びの中」で身に付けていくことがこの時期にはとても重要です。

なぜ「遊びの中」で身に付けるのか

よくサッカー少年を対象としたフィジカルトレーニングを見かけます。

確かに見違えるような動きになる子供たち。

しかしそれはサプリメントでしかありません。

食事と一緒で「ある特定の栄養素だけ取れば健康!」なんてことはないのです。

運動には色々な要素・能力が絡み合っています。

シュート一つとっても、腕や足、胴体などたくさんの部位を連動させます。

サッカーの動作を一つ一つ切り取って、解析して、その動作ごとにトレーニングできる人が存在するのでしょうか?

また100歩譲って、できる人がいたとしても子供たちはそれを楽しいと感じれるのでしょうか?

これらのことを考えると「遊びの中で楽しく身に付ける」が一番だと分かるかと思います。

もちろんフィジカルフィットネスも否定はしません。

補助的な役割では良いと思います。

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遊ぶことによる特典

プレゴールデンエイジ年代では、遊ぶことで身に付く能力がもう一つあります。

それは社会性です。

社会性とは他人と関わって生きていく能力で、「ギャングエイジ」とも言われるこの年代から身に付いていくと言われています。

細かく言うと、責任感や忍耐力や協調性がそれにあたります。

大人と多くを過ごすそれまでではなかなか身に付かなかった能力が、子供だけで集まることにより自然と身に付いていくのです。

チームスポーツであるサッカーにおいてこの能力は欠かせません。

また、衝動性の落ち着いた年齢では身に付けられないため、まさにこの年代で身に付けさせなければならない能力と言えるでしょう。

詳しくは下の記事を

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「くぐれない」子供たち

ここで私の体験談です。

ある日サッカークラブの子供たちに3~6年生に、並んだ色々な高さの鉄棒をジグザグにくぐりながら走るリレー形式の競争をさせたところ、

当時のキャプテンが頭を強打。

それに引き続き数名も。

その時は小学校を使っていたので、相当小さい鉄棒があり難しかったことも事実ですが、それにしても驚きました。

やはりジュニア年代でのサッカーの上手い下手と自分の身体を認識できているかは別問題だなと改めて感じた出来事でした。

まとめ

最後は話が逸れましたが、

小学2年生までにサッカーを大好きになってもらって、

小学3年生でたくさん遊んで動作の基礎を、

小学4年生からサッカーに没頭して、技術を身に付ける

というのがジュニア年代では自然ではないかなと考えています。

子どもが楽しくサッカーに関われるように考えてあげてください!

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