教育・子育て

まずは親が知るべき!!サッカーは何が楽しいのか?

「上達するにはサッカーを楽しむことが大事!」

なんて言いますが、よくよく考えてみるとどうすればサッカーを楽しむことができるのかわからない方が多いのではないかと思います。

それ故に「楽しむためには上手くならないといけない」「〇〇くんはこれ以上やっている」と早期のサッカー教育や四六時中サッカーをさせるようなオーバーワークになってしまうのでしょう。

親の子に対する影響力は絶大ですから、この考え方を親がしている限り子供も「楽しむためには上手くならなくては」という考えに至ります。

しかし本当にそうでしょうか?

そんな訳ありませんよね。

これは誰しもが薄っすらと違和感を感じながら別の答えを見つけられずにいるように感じます。

一番上手な子だけ楽しいのであれば世界中でサッカーをする人はもっと少ないでしょう。

今回はそんなサッカーの楽しさについてお伝えしようと思います。

人は『不確実なこと』が好き

人間は不確実なことに対して興味を示したり、意識を向けたりしてしまいます。

これは古来より人間が生き延びるためにできてきた性質です。

もし人間が確実なことだけしかしない「石橋を叩く人間」ばかりならどうなるでしょうか。

寒さをしのぐ洞窟は見つけられず、栄養価の高い食料も見つけられなかったはずです。

つまりこの不確実性に対する意識が好奇心と呼ばれ人間をここまで成長・反映させてきたのです。

そんな人間に対してサッカーというのはとても興味を引くものと言えるでしょう。

上手くいくかわからないキックやトラップ。

誰がどんなプレーをするかもわかりません。

そのためどうしてもこのような不確実性を持ってしまうのです。

経験者ほどサッカーが好きなのもこのせいかもしれません。

不確実性を理解しており、端から見ても「できそう」なんて思えませんからね。

スマホがあるだけで集中力が下がるのも同じ

また近年ではこの不確実性を好むが故の弊害が話題になっています。

その原因が皆が持ち歩いているスマートフォンです。

スマホの通知というのは「大事な連絡かもしれない」という不確実性を孕み、人間の集中力著しくを削いでしまうというのです。

しかも置いてあるだけで。

「デジタルデトックス」なんて言葉も一部では流行りましたが、どうしても意識の一部をスマートフォンに持っていかれてしまう現代においては必要なことなのかもしれません。

このような社会現象になりえるほど不確実性に対する人間の反応は凄まじいものなのです。

人間の『幸せ』に関係する「自発性・繋がり・有能感」

サッカーがスポーツとして「楽しい」と思えるもう一つの要素として、人の心を満たしてくれる要素が多い事が挙げられます。

先程の不確実性も大枠ではこちらかもしれませんが、心理学的に人が幸福を感じる3要素と分けるため別としました。

人は何かを自分で決めて行動することが大好きです。

反対に誰かに指図されて動くことは本来あまり好きではありません。

何かしらの力学の中でそれが楽になってしまうことはあっても、本質的には嫌いなのです。

これが自発性です。

また人との繋がりが幸福感を高めることは良く知られていることで、大人数を長期的に追跡した大規模な研究によって、それは限りなく真実に近いものだと証明されています。

サッカーは複数人でしかできないスポーツですから、そこには一つのコミュニティができます。

また子供となると社会性を身につける『ギャングエイジ』などもありますから、いっそのことサッカーなどの習い事のコミュニティを好むようになるでしょう。

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有能感も幸せの源。サッカーは有能感を得られやすいスポーツ。

そして最後は有能感。

これが「上手いやつだけが楽しい」といえる無意識的な根拠になっているのでしょう。

確かにサッカーにおいて有能感を得られる上手いやつが幸福感を得られるのはある話かと思います。

しかしながら前述した2要素に加え、サッカーが有能感を感じやすいスポーツであるという点も忘れてほしくないのです。

最初に不確実性について話しましたがあのようなカオスな状況ではちょっとしたプレーが素晴らしく良いプレーになってしまうこともあり得るのです。

高いレベルで均一化の図られたプロや上級者のような環境では別ですが、様々なレベルの混在するいわゆる”草サッカー”や、それこそまだまだレベルの高くない子供たちのサッカーではそんなことがひっきりなしに起こり得ます。

また足で扱うため、最初は下手でもどんどん成長していく感覚が有能感にもつながっているのかもしれません。

つまりは親が心配して手を施し、自発性や繋がりを毀損するよりも純粋にサッカーを楽しませるほうが子供にとっても、子供のサッカーにとっても良いことだと言えるのです。

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まとめ

親の施しが上手くいった例というのはきわめて稀で、スーパープレーヤーを育てた親の教育法なんかも実のところ役に立たないというのが現実のようです。

そもそもの環境や性格なんかも全て違うので当たり前なのですが、熱心な方ほど「何かヒントはないか」と探してしまうのでしょう。

かと言って「何もしなくていい」とは言えませんが、やはりサッカーは『家族で楽しむ』が一番だと感じます。

親は子供の性格に対して数パーセントしか影響しないなんて話もあるくらいですので、肩の力を抜いて一緒に楽しんでいきましょう。

環境は人を育てます。

サッカーも家庭環境から、です。

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