子どもをサポート

ワンダーボーイ症候群!?全盛期で伸び悩まないために

昨今、遅咲きの選手もちらほら出てきてサッカー協会が見落としていた才能について議論されることがよくあります。

しかしその反面、華々しい育成年代、またはプロデビューを飾りながら全盛期である20代中盤〜後半にかけてなかなか伸びずにむしろ尻すぼみになってしまう選手も存在します。

今回はなぜこのような選手が生まれるのか、仮説を立て考察していきたいと思います。

※タイトルの『ワンダーボーイ症候群』という病気や学術的な用語は存在しません。筆者オリジナルです。

イケイケな選手が何故か歳を重ねるごとに伸び悩む

育成年代のうちからその界隈で話題になり、期待どおりにプロデビュー。

すぐ代表にも選出され、若手のホープとして日本中から期待を集めるもその後消えてしまう、、、

このような選手に心当たりはありませんか?

プロですから環境は最高のものが用意されています。

もちろん周りにもたくさん上手い選手がいます。

技術も歳を重ねるごとに洗練されていきます。

頭も良くなります。

サッカーの理解も深まります。

何が問題なのでしょうか?

よく挙げられる問題点

このような選手によく言われるのは

「少し上手く言って調子に乗っていたんだろう。プロはそんなに甘くないんだよ」とか

「年を取ってから若いときの勢いがなくなったな」とか

「周りの期待に押しつぶされてしまったんだろう。メンタルを鍛えないと」

など言われますよね。

でも私はそれが全てではないような気がしています。

年をとるごとに、頭は良くなり、サッカーは上手くなりますから。

続いて原因を考察していきます。

仮説:見えていなかったものが見えてしまう

ここからは今回の問題に対して私が考える仮説です。

皆さんも今まで下記ような心境の変化はありませんでしょうか。

「子供のときに比べて、下り坂を駆け下りるのが怖くなったなぁ」

または「昔は結構荒い運転していたけど、最近はすごく注意するようになったよ」のようなことです。

これらは大人になって頭が良くなったがゆえに感じる悪い予測です。

今まで見えていなかった少し先の未来を予測できるようになってしまうのです。

大人になっても発達する前頭前野

この原因は前頭前野の発達によるものだと考えます。

以前紹介した書籍の中に前頭前野の未熟により、未来志向的行動力が低くなるという趣旨の事が書かれていました。

そして前頭前野の発達には努力がいると。

しかし大人でも発達するものだと、そう書かれています。

詳しくは下記の参考書籍を


やる気が出る!自ら動く!未来志向的行動力の身に付け方 今回も以前取り上げた、澤口俊之先生の著書を参考図書にサッカー少年・保護者をサポートしたいと思います! 「やる気脳」を育てる 子ど...

見えるが故にプレーできない

前頭前野の発達により、少し先を考えて行動できるようになります。

元々この力を鍛えないままサッカーをしていた子が少し先の未来を予想できるようになったら、どうでしょう。

前述したように、以前感じなかった恐怖や不安が頭を過るようになるのです。

そうなるとその選手に評価されていた当時のプレーはできません。

更に、前頭前野の発達では理性も強く育つため、衝動的に動いていた選手ほど脳が成長したときのプレーのギャップは大きくなるはずです。

『予測』の中で判断・挑戦することが大事

それではどのようにすればこのような状態に陥らずに済むか、です。

今回の問題は、サッカー人生の中で、脳に大きな成長が見られたがゆえに理性的になり予測が立ってしまうというものです。

そのため大事なのは『悪い予測も考えた上で強気に挑戦・判断できること』です。

無鉄砲な子供のような判断をしていては、遅かれ早かれその壁にはぶつかります。

そうならないためになるべく早い段階から前頭前野を鍛えて、悪い予測の中でプレーする事が大事なのです。

予測するための大事な習慣

ちなみに脳の高度な領域は15歳前後くらいに発達すると言われています。

しかし何もせずに15歳まで待つのも面白くないですよね。

そのためそれまでに脳を鍛える習慣を作っておくことをおすすめしています。

目標設定

目標設定は親子で楽しくできるトレーニングです。

子供とのコミュニケーションの中で長期的な目標を決め、そこから逆算して未来のカタチを確かなものにする、非常にワクワクするものになると思います。

最初は小さな獲物から捕まえるように、目標も小さなものからコツコツクリアしていくことが大切です。

これによって自己効力感や決断力も身につきます。

意識を変える!目標設定の極意 「この子は言ってることとやっていることが全然違うな」 「ほぼ100%夢は叶わないだろうな~」 と思ってしまう子がよくいます...

準備

準備も先のことを考えて行う、お手軽なトレーニングです。

何をするにも準備は要りますからね。

普段の生活の中から鍛えることで必ずそれが力になっていくはずです。

『チームに欠かせない選手』になる!!『準備』の重要性と親の関わり方 以前書いた記事でこんなものがあります。 https://tamakerikyositsu.biz/%e6%8c%87%e5%b0...

まとめ

最後になってしまいましたが、この記事は情報収集の中で気づいた、いち個人の意見ですので、ご参考までにお願いします。

しかし今回の仮説が正しかろうとなかろうと、先のことを考えて普段から過ごすことは子供にとってとてもためになることなので、積極的に取り入れてもらえると嬉しいです。

サッカーを一生涯楽しめるように、子供のうちから目標設定・準備、親子で頑張りましょう!

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

ランキングに参加しています!クリックして応援よろしくおねがいします!

にほんブログ村 サッカーブログ 少年サッカーへ
にほんブログ村
\ Follow me /